Tesla が自社製の電気自動車約36万3,000台をリコールへ
完全自動運転システムが事故の原因になるとして
米EVメーカーの「Tesla(テスラ)」が、事故の原因となる可能性が高いとして、完全自動運転システムである“Full Self-Driving package(完全自動運転パッケージ、FSD)”を搭載した約36万3,000台の電気自動車をすべてリコールすると発表。
今回の件は、以前から「National Highway Traffic Safety Administration(米国運輸省道路交通安全局、NHSTA)」が「Tesla」に対し、黄色信号でも止まらず通過することや、一時停止の標識を無視して進入すること、速度標識を検知出来ていないことなど、同社の“FSD”がドライバーを危険に晒す可能性があり、日常的な状況でも衝突事故の危険性が高いという指摘を受けてのものだという。
「Tesla」は、“FSD”を搭載、または搭載を保留している特定の“2016-2023 Model S” “Model X” “2017-2023 Model 3” “2020-2023 Model Y”を含む同社の電気自動車362,758台がリコールの対象になると発表し、FSDがこれまでに起きた事故の原因であるという指摘を認めている。
「NHSTA」は、“FSD”の不正な動作と同社の電気自動車関連での死亡事故について、2021年8月より正式に調査を開始。また、今年1月にAnn Carlson(アン・カールソン)長官代理は「我々は多くの資源を投入している。その資源は多くの技術的な専門知識を必要とし、実際にはいくつかの法的な新しさもあるので、我々はできるだけ早く動いているが、慎重に、我々が必要とするすべての情報を持っていることを確認したい」と述べていた。