建築界の巨匠 フランク・ロイド・ライトが設計した最後の邸宅が約12億円で売り出し中
米アリゾナ州フェニックスにあるパーム・キャニオンの景色を一望できる豪邸
20世紀を代表するアメリカ人建築家 Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)が設計した最後の邸宅『Circular Sun House(サークル・サン・ハウス)』が、895万ドル(約12億円)で市場に出回っている。
米アリゾナ州フェニックスにあるパーム・キャニオンの景色を一望できるように設計された『Circular Sun House』は、Frank Lloyd Wrightの見習いを務めた建築家 John Rattenbury(ジョン・ラッテンベリー)の監修のもと、彼が逝去して8年後の1967年に完成した。Rattenburyは「地形図を研究した後、Wrightはそれをしばらく脇に置き、他のプロジェクトに取り組みました。彼は常に、紙に書き出す前にアイデアが浮かび上がるのを待ちました。翌朝、彼はすぐに地図上にプランをスケッチしました。彼は、パノラマビューを念頭に置き、自然の台地の形状を考慮して、2つの円を重ねて描きました。しばらくして、Wrightは机から立ち上がり、スタジオを出ました。そこから彼が戻ってくることはありませんでした」と述べている。
『Norman Lykes House(ノーマン・ライクス・ハウス)』としても呼ばれるこの邸宅は、Frank Lloyd Wrightが過去に手掛けてきたデザインと同様に、円形と曲線を多く採用。このアプローチを採用することにより、各部屋から遮るもののない景色が提供され、その多くはテラスに面することになる。内部では、全ての造作材に黄金色のフィリピン産マホガニーを使用し、艶やかで高級感溢れる仕上がりに。ちなみに、3つのベッドルーム、図書室、オフィス、バスルーム、開放的な娯楽スペースを備える上、外には三日月型のプールが設置されている。詳細はこちらから。