Bottega Veneta がソーシャルメディアに復帰
『Instagram』『Twitter』『TikTok』ではなく、中国圏最大のソーシャルメディア『Weibo』のアカウントを復活
2021年初め、突如として全SNSアカウントを削除した〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)〉。そんな本ブランドが、現クリエイティブ・ディレクター Matthieu Blazy(マチュー・ブレイジー)による2023年ウィンターコレクションの発表直前、密かにソーシャルメディアに戻ってきたことが明らかとなった。
2月25日(現地時間)に開催されたミラノ・ファッションウィークでの発表に先駆けて、『Instagram』『Twitter』『TikTok』ではなく、全世界7億人以上にユーザーを抱える中国圏最大のソーシャルメディア『Weibo』のアカウントを復活。〈Bottega Veneta〉は2月22日(水)、2023年ウィンターコレクションのティザー動画を公開し、250万回以上の再生回数、2,200いいね、250以上のコメントを獲得。さらに、同様の動画は、Matthieu Blazyの公式『Instagram』にて共有された。
「Kering(ケリング)」のCEO Francois Henri Pinault(フランソワ・アンリ・ピノー)は当時、〈Bottega Veneta〉の全SNSアカウント削除に関して、「ブランド自らが情報発信するのではなく、アンバサダーやファンに資料と情報を提供することで、彼らにブランドの魅力を代弁してもらい新たな顧客を獲得することにしました」とコメント。〈Bottega Veneta〉は、「Kering」傘下にある〈Gucci(グッチ)〉や〈Saint Laurent(サンローラン)〉などとは全く異なる位置付けにあるブランドであり、お互いを補完しあう存在であり続けるために全てのブランドで同様のマーケティングをする必要はないとしていた。
実に、全SNSアカウントが削除されてから、“@newbottega”をはじめとする非公式アカウントおよびファンアカウントが各ソーシャルメディアに溢れた。『Weibo』以外のソーシャルメディアへの復帰については、現時点で名言されていないが、先述したSNS戦略が続行されるのであれば、『Instagram』『Twitter』『TikTok』でアカウントを再作成する可能性は低いだろう。