エイサップ・ロッキーが幼馴染に発砲した疑いで来春裁判へ
2024年1月に再び出廷

2021年11月6日(現地時間)、幼馴染であるエイサップ・レリ(A$AP Relli)ことテレル・エフロン(Terell Ephron)に拳銃を向け、発砲した疑いで暴行罪2件で起訴されているエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)は、来年1月に裁判を受ける予定だ。
2022年8月に無罪を主張していたものの、つい先日、米ロサンゼルスで行われた予審で、新たな映像と証言により、裁判を行うのに十分な証拠があるとの判決が下されたエイサップ・ロッキー。検察が提出した新たな映像には近所の風景が映し出されており、発砲が起こったとされる時間帯に2度の大きな破裂音が聞き取れるほか、建物の前を歩くエイサップ・ロッキーを目撃したという証言も得られているという。
上級裁判所の判事 M.L. ヴィラール(M.L. Villar)は、「裁判所は、映像で実際の銃撃を見られないという弁護側の主張に同意しています」としつつも、「その後、別角度の映像で、確かに2発の発砲音が聞こえます」と判決を下した際に述べた。ヴィラールはまた、エイサップ・ロッキーの発砲した銃弾が左拳をかすめたと主張するエイサップ・レリの証言を考慮に入れ、「いずれにせよ、エイサップ・レリは撃たれるのを避けるために他の人たちの周りでダンスのような動きをします。彼の証言は、彼が撃たれたというものです」と指摘した。
エイサップ・ロッキーの弁護士であるジョー・タコピナ(Joe Tacopina)は、予審で唯一証言した米ロサンゼルス市警察のフランク・フローレス(Frank Flores)刑事に反対尋問を行なった。フローレス刑事は、武器は回収されておらず、事件発生2日後にエイサップ・レリが当局に引き渡した2つの弾丸からは指紋も検出されなかったことを明かした。さらに、フローレス氏は、提出されたどの映像にも拳銃を向けた疑いを決定的にする証拠は何もないと伝えている。エイサップ・ロッキーは、来年1月8日(現地時間)に裁判を控えている。