Apple が世界のブランド価値ランキングで11年連続首位を維持
日本企業トップは「TOYOTA」の第6位
世界最大のブランディング専門会社「Interbrand(インターブランド)」が、2023年におけるグローバルブランドの価値評価ランキング “Best Global Brands 2023”を発表した。
“Best Global Brands”は世界的に事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化したもの。「Interbrand」は2000年から毎年このランキングを発表しており、今回で24回目を迎えた。ランキングにはブランドが顧客に対して提供する価値だけではなく、現在そして未来の社会に対する役割や責任に関する活動の評価として、環境・社会・ガバナンス(ESG)データを導入している。
“Best Global Brands 2023”では、世界のトップ100ブランドの多くが成長を鈍化させていることが明らかに。100位以内にランクインしたブランドの価値総額の成長率は、2022年の対前年比16%増に対して、今年は同5.7%増と昨年のめざましい成長から急激に鈍化し、ブランド価値総額は3兆3,000億ドル(2022年は3兆1,000億ドル)となった。
今年のランキングでは、第1位を「Apple(アップル)」が獲得。同社は11年連続で第1位の座を維持しており、ブランド価値が5,000億ドルを突破した初めてのブランドとなった。ベスト5では、第2位が「Microsoft(マイクロソフト)」、第3位が「Amazon(アマゾン)」、第4位が「Google(グーグル)」、第5位は「Samsung(サムソン)」という結果に。スポーツメーカーでは、本来の事業カテゴリーを超えた活動でブランド価値を高めた〈Nike(ナイキ)〉が第9位を獲得。その他には第42位に〈adidas(アディダス)〉がラインクインしている。
また、ファッションブランドは、第14位に〈Louis Vuitton(ルイヴィトン)〉、第22位に〈CHANEL(シャネル)〉、第23位に〈Hermès(エルメス)〉、第34位に〈Gucci(グッチ)〉、第76位に〈DIOR(ディオール)〉、第86位に〈PRADA(プラダ)〉、89位に〈Tiffany & Co.(ティファニー)〉という結果に。特に〈Hermès〉と〈DIOR〉は、今年ブランド価値をそれぞれ10.2%、8.4%増加させ、ラグジュアリーブランドで最も伸びた2ブランドとなった。
なお、日本企業については、トップ100が7社ランクイン。昨年同様第6位に「TOYOTA(トヨタ)」、第27位に「Honda(ホンダ)」、第36位に「Sony(ソニー)」、第63位に「日産」、第71位に「任天堂」、第90位に「Panasonic(パナソニック)」、第100位に「Canon(キャノン)」となっている。
“Best Global Brands 2023”の全結果はこちらからご確認を。