超高スペックの M3 Max チップを搭載した Apple MacBook Pro を仕事で1週間使ってみた
筆者ごときにM3 Maxチップはもったいなかったです


「Apple(アップル)」の製品発表イベント “Scary fast.(速いもの見たさ。)”で発表され、11月7日に発売を迎えたM3チップを搭載した新型MacBook Pro。『Hypebeast』では、リリース早々に、Apple M3 Maxチップ搭載の14インチMacBook Proを入手。ファッションエディターという仕事の範囲内で1週間使用してみた。カラーは新色の“スペースブラック”をチョイス。
仕事では、常に10〜20のアプリやタブを開いたまま作業しているため、これまではラップトップが悲鳴を上げることも日常茶飯事となっていたが、M3 Maxチップのおかげで、筆者ごときがどれだけ負荷をかけても全くもって支障なし。M3ファミリーは、3ナノメートルテクノロジーを用いて作られた初めてのパーソナルコンピュータ用チップであり、「Apple」は“パーソナルコンピュータのためにこれまで作られた中で最も先進的なチップ”と称す。その中でも最上位であるM3 Maxチップは、最大16コアのCPU、最大40コアのGPU、最大128GBのユニファイドメモリを誇る。個人的には、ある程度の重いデータは扱うものの、1つ1つの作業(写真編集、軽い動画編集、日常的な連絡ツールetc)で見れば、そこまで高負荷なものはないので、結果的にM3 Maxチップはオーバースペック。M3で充分だったであろう。試しに「Adobe(アドビ)」Premiere Rushで約4GBの動画を書き出してみたが、たったの2分で終了した。
ディスプレイのアップグレードもMacBookを買い替える際の醍醐味の1つと言える。3,024 x 1,964ピクセル標準解像度、254ppiのLiquid Retina XDRディスプレイも当然素晴らしく、macOS Sonoma 14.1から追加された空撮のスクリーンセーバー映像によって、ラップトップを開けた瞬間から一気に引き込まれる(毎回「おお」となります)。サイドのポートも、MagSafe 3、Thunderbolt 4 x 3、HDMI、SDXC、ヘッドフォンジャックを備えているため、新旧のプロダクトをミックスして使用するパターンでもほぼほぼ対応可能ではなかろうか。
持ち運び前提のラップトップにおいて、バッテリーの持ちやその重さなどは気になる方も多いと思うが、公式の発表では、M3 ProおよびM3 Maxは、最大18時間のビデオ再生、最大12時間のワイヤレスウェブブラウジング、重量1.61kg、高さ1.55cmだそう。ピンと来ない人のために肌感で言えば、普通に使う分には1日〜1日半程度は充電不要かもしれない。ただ筆者の環境のせいかもしれないが、充電マックスになるまで、やや時間がかかる印象だ(※あくまで印象です)。本体はやや厚みを感じるものの、重さでストレスを感じることは全くない。M3 ProとM3 Maxのみで選択できる“スペースブラック”は、2007年以来となるブラックモデルらしい。iPhone同様に真っ黒ではなく、スペースグレイをさらに黒くしたようなシャープで美しい色味だ。
繰り返しになるが、筆者の仕事の範囲だと、現代最強レベルのM3 Maxチップは、その実力をフルに発揮してもらえなかった。3Dレンダリング、音楽制作、動画編集、ソフトウェア開発など、マルチに活動するクリエイター以外は、無印のM3で不満は出ないだろう。