Rolex の二次流通市場での価格下落が続く
〈Rolex〉を筆頭に全てのメーカーの高級時計の需要が世界的に減退

誰もが知るスイスの時計メーカー〈Rolex(ロレックス)〉の二次流通市場での取引価格が、昨年から値下がりし続けていると報じられた。
まず『Bloomberg』が今年6月公開した記事によると、上位50種の中古腕時計の取引価格の推移を追っている“Bloomberg Subdial Watch Index”において、〈Rolex〉や〈Patek Philippe(パテック・フィリップ)〉〈Audemars Piguet(オーデマ ピゲ)〉といったスイスの高級腕時計メーカーの腕時計は2022年2月に過去最高値を記録したものの、同年4月より急速に値下がりしていることが明らかに。これは景気減速や金利上昇、暗号資産(仮想通貨)急落を受けて、スイスの高級腕時計への需要が世界的に減っていることが主な要因だという。
そして先日公開された記事では、〈Rolex〉の市場での取引価格は今年9月に2.2%下落したと報告。なお、通常7,500ポンド(約135万円)以下のエントリーモデル約100種の価格は、0.8%の値下がりに留まったようだ。このような事象は〈Rolex〉が最も顕著であったが、すべての時計メーカーがマイナスを記録。例えば〈Cartier(カルティエ)〉は0.4%、〈OMEGA(オメガ)〉は1.2%下落した。今回の結果は、ウォッチコレクターや愛好家が、スイスの高級時計メーカーの代表的なモデルの購入に以前より慎重になっている事実を示している。