米ロンドンの Design Museum にてスケートボードの歴史にフィーチャーした企画展が開催中
トニー・ホークがプロになった際に最初に使用したデッキも展示















米ロンドンの『Design Museum(デザイン・ミュージアム)』にて、スケートボードのデザインの歴史にフィーチャーした企画展 “Skateboard”が開催。
スケートボードは、サブカルチャーとして誕生し、オリンピック競技に台頭するまで、約70年間という長い道のりを歩んできた。本展は、そんなスケートボードの歴史を年代別に分け、各時代を定義したデザインや素材、関係する人物、出来事などをマッピング形式で紹介。主な内容としては、1950年代、波がないときにサーファーたちがトリックを練習する方法として、ローラースケートの車輪を木枠に取り付けたことから始まり、1970年代にはロサンゼルスやニューヨークといった中心部でよりポピュラーな文化として広まったのち、1990年代には〈Supreme(シュプリーム)〉や〈Stüssy(ステューシー)〉、〈TOY MACHINE(トイマシーン)〉、〈World Industries(ワールドインダストリーズ)〉など、今やライダー以外のファンからも支持されるビッグレーベルを通じて、確固たる地位を築くことになるまでが展示されている。また、本展のハイライトとして、1950年代に米カリフォルニアで作成された初期の自家製デッキ、トニー・ホーク(Tony Hawk)がプロになった際に使用していたデッキ、2017年の〈PALACE SKATEBOARDS(パレス スケートボード)〉の“LONG LIVE SOUTH BANK”をテーマとしたデッキのほか、雑誌、VHS、スケートボードに関連するエフェメラなど、100点以上の貴重なプロダクトが並んでいる。
本展のキュレーター ジョナサン・オリバレス(Jonathan Olivares)は「この展覧会は、スケートボードはどのようにして今の形になったのか、というひとつの問いを中心に構成されています」と説明。加えて、共同キュレーターであるトーリー・ターク(Tory Turk)は「スケートボードの物語には多くの層があります。社会、技術、地理的な変化によって影響を受けた歴史です」と述べ、「スケートボーダーの延長であるスケートボードは、人生、都市、文化を変え、限界を押し広げる特別な力を持っています。カリフォルニアの丘からイギリスの駐車場に至るまで、今日ではスケートボードの存在は私たちの日常に深く浸透しています。この展覧会は、スケートボードを真にユニークなオブジェクトとして位置付け、時間、デザイン、空間を巡る旅へとあなたを導きます」と語っている。
また、本展に際して、『Design Museum』にはミニランプも設置されており、誰でも参加可能(要予約)なスケートセッションが行われる予定だ。さらに、世界的な出版社「Phaidon Press」からは、本展の図録も出版されるとのこと。会期は、現在から2024年6月2日(現地時間)までと長期間での開催となっているため、気になる方はぜひロンドンへ足を運んでみてはいかがだろうか。詳しくは下記とこちらをチェックしよう。
Skateboard
開催期間:2024年6月2日(現地時間)まで
会場:Design Museum
住所:224-238 Kensington High St, London W8 6AG England