Ferrari が非競技用途の限定生産スポーツプロトタイプ 499P Modificata を発表

市販あり! 発表会に参加したモータージャーナリストの大谷達也がリポートする

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499Pモディフィカータを“市販”
 今年の6月に開催されたルマン24時間の100周年記念レースにおいて、50年振りにトップカテゴリーに復帰した「Ferrari(フェラーリ)」が総合優勝したことは、『Hypebeast』でもお伝えしたとおり。新たな伝説を生み出した深紅のマシンが499Pと呼ばれることも、同じ記事のなかで紹介させていただいた。この499Pとほぼ同じ内容の499Pモディフィカータを“市販”することが、先ごろフェラーリより発表された。
 そう聞いて、「ルマンカー(とほぼ同じクルマ)を買いたがる人なんて本当にいるの?」とか「かりにそのクルマを買って、どこで走らせるの?」といった疑問を抱いた人は少なくないだろう。かくいう私も、そのひとりである。

 けれども、フェラーリが行なった記者会見に参加して、そうした謎はすべて解消された。それどころか、もしも私が世界に名だたるビリオネアのひとりだったら、この499Pモディフィカータを手に入れて、サーキットで思いっきり走らせたいと思ったくらいだ。

 先に499Pモディフィカータがどんなクルマかについて簡単に紹介すると、ボディの大半はレーシングカーと同じカーボンコンポジット製で、ボディ形状もほぼ499Pそのまま。コクピットの後方に排気量2.9リッターのV6ツインターボエンジンを搭載するとともに、前輪は超パワフルな電気モーターで駆動する点などもベースとなった499Pと同じだ。ただし、あとで述べる事情により、エンジンとモーターが生み出すトータルの最高出力は、499Pの680psを大きく凌ぐ870psとされている。

なぜ、ルマン24時間を戦うホンモノのレーシングカーよりも、“市販モデル”のほうがパワフルなのか?
 一般的にいって、レースに参戦するには、他社のマシンとフェアに戦えるようにするためのルール(レギュレーション)に従わなければいけない。しかし、499Pモディフィカータでレースに参加することは禁じられており、基本的にはフェラーリが世界中で年に8回ほど開催するスポルト・プロトティピ・クリエンティというイベントでしか走行できない。したがって499Pモディフィカータはルールで縛られる必要がなくなり、499Pがもともと持っていたポテンシャルをフルに発揮することが可能になったのだ。

 ここまでの説明を聞いても、この499Pモディフィカータを実際に購入して、前述したスポルト・プロトティピ・クリエンティに参加する人が本当にいるのかどうかの疑問は残る。そんな人たちも、フェラーリの旧型F1マシンを購入してF1クリエンティというイベントに参加する熱狂的なフェラーリファンが全世界に数10人単位で存在すると聞けば、少しは疑問が解消されるのではないか。

 世の中には、自分の自慢のクルマでサーキットを走りたいと思っている方々が少なからず存在する。そういった愛好家の一部は、ドライビングテクニックが向上するにつれて、より高性能なクルマを次々と購入。ついには市販車では飽き足らなくなり、レーシングカーを購入してサーキット走行に打ち込むというケースもごく少数ながらあるそうだ。

 そういった方々にといって、サーキット走行は限りなくスポーツに近い存在なのだろう。そして旧型のフェラーリF1でF1クリエンティに参加するマニアは、たとえば市民マラソンやトライアスロンに挑戦する究極のアマチュア・アスリートとよく似た思考の持ち主なのかもしれない。そうした喜びを、旧型のF1マシンではなく、最新のルマンカーに限りなく近いマシンで味わってもらうために誕生したのが、499Pモディフィカータであり、スポルト・プロトティピ・クリエンティなのである。

 ただし、マラソンやトライアスロンと大きく異なるのは、参加者が負担しなければならない金額の多寡にある。ちなみに、499Pモディフィカータの価格は510万ユーロ(約8億円)。これには2年分の車両保管料やイベント参加費用が含まれているようだが、それにしても、限られたビリオネアでなければ手が届かない「特別なホビー」であることは間違いないだろう。

 

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