Moschino のクリエイティブ・ディレクターにダヴィデ・レンヌが就任
ファーストコレクションは2024年2月にお披露目とのこと

今年5月にジェレミー・スコット(Jeremy Scott)の退任が発表されて以来、空席となっていた〈Moschino(モスキーノ)〉のクリエイティブ・ディレクターの座。9月に行われたミラノ・ファッションウィークでのランウェイショーは、ブランドの40周年を祝うべく社内のデザインチームにより行われていたが、この度ついにイタリア・トスカーナ出身のデザイナー ダヴィデ・レンヌ(Davide Renne)が就任することが明らかとなった。
イタリアのモード系ファッション専門学校であるPOLIMODA(ポリモーダ)を卒業したダヴィデ・レンヌは、〈N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)〉の創設者アレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell’Acqua)のもとで4年間働いた後、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)とフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)手掛ける〈Gucci(グッチ)〉のメンズウェアチームを20年以上率いてきた。
今回、〈Moschino〉の親会社「Aeffe SpA」の会長であるマッシモ・フェレッティ(Massimo Ferretti)はプレスリリースにて「今日、我々はダヴィデ・レンヌをMoschinoファミリーに迎える。私たちを取り巻く世界との生きた対話を生み出すファッションの力に対する、彼の極めて洗練されたビジョンと、モスキーノの遺産と規範に対する深い理解に、私たちは皆感銘を受けています。彼は素晴らしいデザイナーであり、特別な人間です。フランコ・モスキーノはよく、マナーの悪さだけが真の悪趣味だと言っていましたが、ダヴィデ・レンヌを知って、私は彼の明らかな才能だけでなく、その優しさ、感性に心を打たれました。イタリアンハートを持ち、ラグジュアリー業界において真にユニークなDNAを持つグローバルハウスであるMoschinoの未来を形作る上で、彼が極めて重要な役割を果たすと確信しています」と説明。
一方、ダヴィデ・レンヌは就任するにあたって「Moschinoの創設者であるフランコ・モスキーノは、彼のデザインスタジオに“la sala giochi(遊び部屋)”というニックネームをつけていました。これはつまり、ファッション、特にイタリアンファッション、そしてモスキーノハウスがその巨大なパワーで成し遂げられることは、遊び心や喜びとともに達成されるべきだということです。ファッション界の偉大な頭脳の1人が創設したメゾンを任されることになったフェレッティ氏は、私との出会いの中で、耳を傾け、対話を成立させる能力において、ほとんど父親のような紳士であり、私はフェレッティ氏が私に与えてくれたそんな名誉を強く意識しています。フェレッティさん、プレイルームの鍵を与えてくれてありがとう。一緒に楽しみましょう」と述べている。
ダヴィデ・レンヌは、ジェレミー・スコットが構築してきた〈Moschino〉の遊び心溢れる“Attitude”を発展させるのか、それとも全く異なる方向性を打ち出すのか。これからの彼の活躍を楽しみにしたい。