スマートフォンの所有によりアーミッシュの男性たちがコミュニティ内で“敬遠”される
全米で行われた緊急警報テストでアラームが作動

10月4日(現地時間)、全米で行われた緊急警報テストによって、数人のアーミッシュの男性がスマートフォンを所有していることが明らかとなり、協会内のコミュニティから“Shunned(敬遠)”される事件が発生。
本件は、元アーミッシュのTikToker @yodertoter40が自身の『TikTok(ティックトック)』アカウントに投稿した動画より発覚。アーミッシュは、アメリカやカナダに在住する、ドイツ系移民を主としたキリスト教プロテスタントの一派だ。自給自足といった移民当時の生活様式を保持しており、スマートフォンや携帯電話などのデジタルテクノロジーを公然と使用することは、コミュニティ内で無作法だとされている。@yodertoter40によると、そんな中で今回、何人かのアーミッシュの男性がポケットに忍ばせていたスマートフォンのアラートが、緊急警報テストにより作動し所持していることが発覚。このことにより、彼らは教会内でしばらくの間“Shunned”状態になるという。なお、ここでいう“Shunned”とは、アーミッシュのコミュニティ内でルールを守らせるために、ルールを破ったものが罰を受けることを意味している。
現在、一部のアーミッシュは、徐々にデジタルテクノロジーを許容し始めており、テクノロジーそのものを悪とは考えていないそう。しかし、スイスやドイツ、フランス・アルザスを起源とする伝統主義的なアナバプテスト派のグループは、アーミッシュに所属する者の個人的なテクノロジーの使用に対して、未だ否定的だとのこと。彼らは、“テクノロジーはそのままにしておくと自分たちの伝統を損ない、自分たちの文化に外国の価値観を持ち込むことで周囲の社会への同化を加速させる”と考えているようだ。
@yodertoter40 Several Amish men get shunned by the Amish church when the emergency alert system went off. Lol. 🤣🤣🤣🤣🤣