『シン・エヴァンゲリオン』の中国版告知ビジュアルでデザインの盗用が発覚
フランスのイラストレーターの作品を無断で素材に使用したとして現地の製作会社が謝罪
日本で2021年に公開し、大ヒットを記録した映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。同作の中国での配信開始に伴い、1月14日(現地時間)に告知ビジュアルが発表された。しかし後日このビジュアルに大きな問題があったことが発覚した。
中国版の告知ビジュアル解禁後、SNS上ではフランス・パリ在住のイラストレーター Nico Delortの作品の盗用ではと指摘する声が多発。Nico本人もSNS上で自身の作品と酷似しているとコメントをツイートしている。
didn't lift my style they actually sampled my Where the wild things are poster and clone-stamped the clouds .. wow . what a shame…
don't think im gonna be able to do much about it, but thanks for notifying me! pic.twitter.com/MFrmmtc3t7— nico🏳️🌈 (@nicodelort) January 14, 2023
これらの意見を受けて、日本側の関係者はこのビジュアルを手掛けた現地の制作会社「北京竹也文化スタジオ」への調査を行った模様。その結果、彼らはデザインの過程でNicoから許可を得ずに素材を使用したことが発覚。また、チーム内でも出来上がったビジュアルに対するチェックを怠るなど、問題があったようだ。「北京竹也文化スタジオ」はこの件に関してコメントを発表し、その抄訳が日本の『エヴァンゲリオン』公式アカウントを通して公開された。
中国でのシンエヴァ配信開始に伴い発表された告知ビジュアルについて、SNS上で問題が指摘されています。
当該ビジュアルは中国独自の施策で、映画本編スタッフ及び株式会社カラーは制作に関与しておりません。
現在、現地代理店で詳細を調査中であり、判明次第、詳細をお知らせします。— エヴァンゲリオン公式 (@evangelion_co) January 14, 2023
昨日お伝えした中国でのシンエヴァ告知ビジュアルの問題に関し、現地の絵柄制作会社よりコメントが発信されました。抄訳としてお伝え申し上げます。
なお、当該イラストは発表された媒体から既に削除されたとのことです。 https://t.co/1X2Jj4lOu3 pic.twitter.com/7axRQQoUOP— エヴァンゲリオン公式 (@evangelion_co) January 15, 2023
「北京竹也文化スタジオ」は彼らの行為について過ちを認め、Nicoへ連絡を取り謝罪と損失の補償を望んでいるとのこと。