南仏で活動する日本人アーティスト テル・ノジの国内初個展 が DAYZ にて開催
18年間一度も帰国することなく制作した作品から見える混乱や不安そして挫折などの教訓を反映したものとなる
南仏を拠点に18年間活動してきた現代美術家・グラフィックデザイナーのテル・ノジが、“LET IT BLEED”と題したエキシビジョンを東京・渋谷『MIYASHITA PARK』内の『DAYZ(デイズ)』にて開催する。日本人アーティストとして待望の故郷への帰還となるこの展示は、彼にとって国内初の個展となる。
本展は、ノジがフランスで過ごした海外生活と、その間に一度も帰国することなく制作した作品から見える混乱、不安、挫折、教訓を反映したものとなる。会場では、The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)の1969年のアルバム『Let It Bleed(レット・イット・ブリード)』にインスパイアされて作られた、彼の象徴的なポップ・タトゥーアートを中心に展示。人ではなく、彼が日用品にアートワークを彫ることへのインスピレーションにフォーカスしたものとなる。
今回の展示について、ノジは次のように述べている。「どのようなキャンバスであっても、私はそこに自分の考えを刻みます。どういうわけか、私は人よりも身の回りの日用品をタトゥーを施すことに意味を見い出しました。人の肌に墨を入れる場合、美しさの代償は痛みと出血です」。そして続けて「要はタトゥーを入れると血が出たりするじゃないですか。けど僕が入れるモチーフ、プラスチックの人形であったり、アルミの鍋だったりには血が出るのかなとかを想像した時に『Let It Bleed』ってちょうどいいなって。血みどろになれ、的な。血を流しっぱにさせよみたいな意味合いですかね。The Rolling Stonesも大好きだし、ロックだし。なおかつ僕も18年ぶりと言うのもあるから今までの集大成って意味で、回顧展にしようかって。それでレトロスペクテッド=回顧展ってサブタイトルをつけました」と語った。
テル・ノジの放つ強烈な個性が感じられるアートワークをご覧いただける個展 “LET IT BLEED – Retrospective by Teru Noji”は、9月30日(金)から10月16日(日)まで、『DAYZ』にて開催。また、『DAYZ ARCHIVES』の公式ウェブサイトで彼のインタビューも読むことが出来るので、そちらを是非ご一読頂いてから『DAYZ』に足を運んでみよう。
LET IT BLEED “Retrospective” by Teru Noji at DAYZ
会期:9月30日(金)〜10月16日(日)
会場:DAYZ
住所:東京都渋谷区神宮前 6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
営業時間:11:00-21:00(*館の営業時間に準ずる)
TEL:03-6712-5652