Patek Philippe がスイスのジュエリーデザイン会社 Salanitro の株式を購入
宝石をあしらった時計などの生産を強化する見込み
スイスを代表する3大時計メーカーの1つ〈Patek Philippe(パテック フィリップ)〉が、スイスのジュエリーデザインや宝石セッティングを行う有限会社「Salanitro(サラニトロ)」の株式を取得。
スイス・ジュネーブで1990年に設立された「Salanitro」は、ジュエリーの作成、オートオルロジュリー部門でのストーンセッティング、ケースとブレスレットの製造を専門としている会社であり、これまで〈Patek Philippe〉を含む80以上の有名ブランドとの仕事を経験してきた。同社は高級時計メーカー〈Audemars Piguet(オーデマ・ピゲ)〉のダイヤモンド・アウトレージやサファイア・オーブ・ハイジュエリー・ウォッチなども制作していることから、その技術力の高さがうかがえる。
今回の株式取得により、〈Patek Philippe〉が宝石をあしらった時計などの生産を強化する可能性が高い。〈Patek Philippe〉の社長 Thierry Stern(ティエリー・スターン)は「(SalanitroのCEOである)Pierre Salanitro(ピエール・サラニトロ)との関係をさらに強化できることを嬉しく思います。彼の順調に運営されている事業は、発展の大きな可能性を秘めた宝飾時計セグメントでの生産能力を成長させ、発展させるのに理想的な位置にあります」と述べている。
株式の規模や支払った価格については両社非公開のため、詳細は明らかにされていない。なお、「Salanitro」のPierre Salanitroは、これまで通り社長兼CEOを継続するとのことだ。