マイケル・ジョーダンが1998年の NBA ファイナルで着用した Nike 製ジャージが約14億4,600万円で落札される
33ポイントを記録し6度目のNBA制覇とMVPを獲得した赤いジャージの価値はまさに神の領域
NBAの1997-1998シーズンから25周年を迎える前に、Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)の伝説的キャリアとシカゴ・ブルズでの最後の年の最も重要なアイテムとされる逸品が『Sotheby’s(サザビーズ)』のオークションに登場し、驚愕の1,009万1,000ドル(約14億4,600万)で落札された。
その逸品とは、1998年NBAファイナル第1戦でMJが着用したゲーム用ジャージだ。これはMJが史上最高のバスケットボール選手としての伝説を固め、間違いなく彼のキャリアで最も有名なシーズンと称される98年NBAファイナル “The Last Dance(ラストダンス)”を象徴する1着と言える。また、彼の6度のチャンピオンシップ獲得のうち、オークションに出品されたことのある僅か2つのファイナルジャージのうちの1つとなる。
MJのシカゴ・ブルズでの最後のシーズンは、1997-1998シーズンのブルズの戦いを記録した同名の大ヒット『ESPN』ドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』で垣間見ることが出来るが、まさに彼のアスリートとしての集大成であり、そして最終的にはチャンピオンとしての証となった。MJは、第1戦で45分間プレーし、1998年のNBAファイナルの中で最も多くの時間コートに立ち、延長戦に持ち込んで33ポイントを記録。最終的に6度目のNBAチャンピオンシップと6度目のファイナルMVPを獲得した。また、このジャージは、NBAファイナルの後に『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』誌の表紙にも掲載され、出品されたジャージと一緒に真贋鑑定書付きのコピーが提供されていた。
『Sotheby’s』はこの〈Nike(ナイキ)〉製メッシュジャージ(サイズ50:着丈+4)の出品に際し「オークションに出品されるMichael Jordanのアイテムの中で最も重要で、史上最高のアスリート、チーム、スポーツの瞬間の真の遺物であるこのユニークな逸品を提供できることを誇りに思います」とコメントを出していた。予想落札額は3,000,000ドル(約4億3,000万円)〜5,000,000(約7億1,000万円)と見積もられていたものの、蓋を開けてみればその予想をはるかに上回る価格での落札額となり、各所から驚きの声が上がっている。“バスケットボールの神”と崇められるMJ着用のジャージは、まさに神がかり的な価値があると証明された形だ。