建設費約7,000億円の月型デスティネーションリゾートがドバイに誕生か
約21万円で気軽に宇宙旅行気分が味わえる施設にはウェルネスセンターやナイトクラブも
アラブ首長国連邦の都市ドバイに、月型デスティネーションリゾートが誕生するかもしれない。約4万平方メートルの敷地内には本格的な“月面コロニー”があり、手頃な価格で宇宙観光気分を楽しみたいゲストを対象とするようだ。カナダに本社を置く建築設計と知的財産のライセンサーである 「Moon World Resorts Inc.(ムーン・ワールド・リゾーツ社)」が手がけ、50億ドル(約7,000億円)もの建設費が予想されるこの施設は、年間250万人のゲストを見込んでおり、ウェルネスセンター、ナイトクラブ、宇宙旅行、ホスピタリティ、テクノロジーなどさまざまな分野を集結させ、アラブ首長国の経済を発展させるという。
「Moon World Resorts Inc.」の共同設立者であるMichael R Henderson(マイケル・R・ヘンダーソン)氏はこの施設について「宇宙旅行がようやく軌道に乗り始めた今、実際に宇宙旅行に参加するにはかなり高額な費用がかかりますが、私達のサービスは1,500ドル(約21万円)からと遥かに安く、またとない体験が出来るチャンスです。シャトル施設に入ると、簡単なメディカルチェック、セキュリティチェック、宇宙服着用、安全に関する説明、探査に関する説明を受けた後、私たちのユニークなシャトルシステムに乗り込み、ゲストは月への旅のすべてを経験することになります。私たちは、この世のものとは思えないようなオーディオビジュアル体験を提供するのです」と説明する。
高さ735フィートのこのリゾートは12カ月の事前開発計画プログラムと、48カ月の建築プロセスを必要とするとされる。もし2023年に着工した場合、2027〜2028年頃にはオープンする可能性があるようだ。ドバイ以外にも、米国、シンガポール、スペイン、さらに4つの暫定的な計画があるという。また、300戸の個人住宅も建設され、こちらは購入することが可能となり、所有者はリゾート内の高級プライベートクラブのメンバーにもなれるという。
月に気軽に旅行に行き、また住むのはまだまだ遠い未来のことだろうが、月に旅行した気分、また住む気分になれる施設にどれくらいの需要があるのか気になるところではあるので、施設内のイメージなどが投稿されているこちらのSNSをチェックして今後の動向に注視しておこう。