制作費約120億円の DC 映画『バットガール』が完全“お蔵入り”作品に
作品そのものの仕上がりは悪くなかったようだが……
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米「Warner Bros.(ワーナーブラザーズ)」が、9,000万ドル(約120億円)もの制作費をかけて撮影された「DC Comics(DC コミックス)」原作の映画『バットガール』。2022年内に『HBO Max』での配信も予定されていた本作が、ここへきてなんと公開中止に。
本作の撮影は既に終了しており、ポストプロダクション(撮影後の仕上げ作業)の段階にいたっていたとのこと。作品そのものの仕上がりは悪くなかったようだが、「Warner Bros.」CEOのDavid Zaslav(デビッド・ザスラフ)は、8月4日(現地時間)に開催された第2四半期決算説明会において「お金をかけた映画がストリーミングで配信されることに経済的な価値はまるでない」「劇場で公開するのとは比較にならない」と述べた。また、「Marvel Studio(マーベル・スタジオ)」同様、長い視野のもとしっかりと戦略立てて作品を制作していくべきだとも考えており、「我々は、DCが長期間成長していけるようにする。用意ができるまで、映画を公開することはしない」とコメントを残している。
主演を務めたLeslie Grace(レスリー・グレース)は、「スコットランドでの7カ月間、素晴らしいキャストや疲れ知らずのスタッフがこの映画に注いだ愛、努力、目的、全てを誇りに思います。私は絶対的な偉人たちの間で演技し、その過程で生涯にわたる関係性を築けたことに幸運を感じています。全てのバットガールファンへ、愛と信念に感謝します」とコメント。残念ながら、劇場でも『HBO Max』でも見ることはできない完全“お蔵入り”作品となってしまった。
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