Tiffany & Co. がブランド初の NFT コレクション NFTiff を発表
人気のNFTコレクション “CryptoPunks”を象ったカスタムペンダントも製作
〈Tiffany & Co.(ティファニー)〉が、ブランド史上初となるNFTコレクション “NFTiff”を発表し、この分野への参入を正式に宣言した。
同社はブロックチェーン技術のイノベーターである「Chain(チェーン)」社とパートナーシップを結び、人気のNFTコレクション “CryptoPunks(クリプトパンク)”の所有者向けにカスタムペンダントを考案。「Chain」社の手掛ける限定の“NFTiffパス”は、同社がブロックチェーンベースのセキュリティ技術を開発/サポートした〈Tiffany & Co.〉の“NFTiff”ゲートウェイで8月より販売される予定だ。“NFTiffパス”の所有者は、自身のCryptoPunksにインスパイアされた〈Tiffany & Co.〉製カスタムペンダントを制作でき、ペンダントデザインのデジタルレンダリングと鑑定書を受け取ることが可能となる。
CryptoPunksをカスタムデザインのペンダントに変換する際には、〈Tiffany & Co.〉のデザイナーは1万個の“CryptoPunks”のNFTコレクションの87種類の属性と159種類の色をもとに、最も近いジェムストーンやエナメルの色とマッチさせるという。それぞれのペンダントには、少なくとも30石のジェムストーンやダイヤモンドが使用され、所有者のCryptoPunksに忠実なカスタムデザインが完成する。18Kローズゴールドまたは18Kイエローゴールドのペンダントチェーンは、正方形のピクセルをイメージした長方形のリンクになり、長さは18〜22インチで調整可能。販売個数は250個限定で、ペンダントの裏面には、“CryptoPunks”のエディション番号が刻まれる。“NFTiffパス”は、一人につき3個まで購入可能とのこと。
〈Tiffany & Co.〉のプロダクト&コミュニケーション部門エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのAlexandre Arnault(アレクサンドル・アルノー)は、今回のプロジェクトについて「NFTiffの発売を発表できることを非常に嬉しく思います。デジタル体験を通じて、CryptoPunksをTiffany & Co.のカスタムジュエリーデザインに変えるという貴重な機会を、お客様に提供することができるのです」と語っている。
“NFTiff”の構想は、今年の初めにAlexandre Arnaultがカスタムジュエリー “CryptoPunk #3167”の写真をSNSに投稿したことがきっかけで生まれた。このジュエリーは、〈Tiffany & Co.〉の職人がAlexandreのNFTにインスピレーションを受けて制作したもの。この作品に反応した「Chain」社のCEOが〈Tiffany & Co.〉に呼びかけ、共同で“NFTiffパス”とゲートウェイ nft.tiffany.comを作成した。「Chain」社のCEOを務めるDeepak Thapliyal(ディーパック・タプリャル)は「CryptoPunksの所有者として、Tiffany & Co.とのパートナーシップはNFTを持つ既存のコミュニティーを強化するだけでなく、新しいコレクターにとってもアクセスしやすい方法になるのではと考えました」と語り、「Tiffany & Co.のビジョンとChain社のテクノロジーは、美しい商品と安全なオンライン体験を実現するのに理想の組み合わせです」と付け加えた。
“NFTiff”は、8月5日10:00(現地時間)より〈Tiffany & Co.〉の“NFTiff”ゲートウェイにて販売予定。価格は30ETH(イーサリアム)で、NFT納品は2022年12月、ペンダントの納品は2023年2月を予定している。