クエンティン・タランティーノが『トップガン マーベリック』をベタ褒め
ジョセフ・コシンスキー監督とトム・クルーズは素晴らしい仕事したと賞賛
映画監督のQuentin Tarantino(クエンティン・タランティーノ)は8月3日(現地時間)、『パルプ・フィクション』の共同脚本家、Roger Avery(ロジャー・エイブリー)と一緒に映画を語るポッドキャストに出演した際、『トップガン マーヴェリック』についてのレビューを行なった。
通常、他の作品について自分の意見を公表しないTarantinoがこの映画の感想を述べる前に「普段は新作映画について語らないんだ」とし、なぜなら「良いことしか言わないか、さもなければ誰かを非難した!と切り取られるからだ」と説明した。
しかし今回は『トップガン マーヴェリック』についてかなり好意的な意見を語り始め、「本当に素晴らしい作品だ。映画館で観たよ。Steven Spielberg(スティーヴン・スピルバーグ)監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』も素晴らかったが、両作品とも真の映画的スペクタクルを提供してくれた素晴らしいものだった。私はTony Scott(トニー・スコット)が監督を務めたオリジナルの『トップガン』が大好きなので、その映画の素敵な、本当に素敵な側面をここでも見ることが出来たんだ。本当にTonyを愛しているからこそ、この映画の続編を見ることができるんだ」と熱弁をふるった。ちなみにTony Scottは2012年に亡くなっている。
さらに続けて「Joseph Kosinski(ジョセフ・コシンスキー)監督は素晴らしい仕事をした。Tonyの作品への尊敬と愛をすべてのフレームに見ることが出来た。物語のほとんどすべての中に意識的に存在し、とてもクールな演出方法で、本当に彼に敬意を表していました。そしてそれは、Tom Cruise(トム・クルーズ)がこの映画で行ったすべての演技の中にもあるのだと思ってる」
そしてタランティーノは、映画公開前のTomに近づき、Tonyの監督なしでどのようにしてこの映画を作ったんだ、と尋ねたことを明かした。Tarantinoは、Tom が「そう、そうなんだよ、だから僕はずっと『トップガン』の続編の話は断ってきたんだ、本当にずっと。でも僕らはついに答えを導き出したんだ」と打ち明けたと語った。
まさかQuentinから裏話が聞けるとは思わなかったが、『トップガンマーヴェリック』の成功は偉大な監督をも唸らせ、映画史上に残る作品とのお墨付きが与えられたわけだ。