米映画『ワイルド・スピード』ポール・ウォーカー所有の911カレラ RS 2.7がオークションに
不慮の自動車事故で亡くなったスターが所有した最高のドライビングマシン
『ワイルド・スピード』の主人公として活躍していたが、2013年に不慮の自動車事故で亡くなり、伝説の存在となったPaul Walker(ポール・ウォーカー)。映画人としてのレガシーだけでなく、この映画のシンボルとなっていた「TOYOTA(トヨタ)」Supra(スープラ)や、「BMW(ビー・エム・ダブリュー)」のM1とM3、その他様々なパーソナルカーの遺産を残しているが、今回そのWalkerが所有していた希少な車がオークションに出品されることとなった。それは、マニアにとっては垂涎ものの1973年製「Porsche(ポルシェ)」911カレラRS2.7だ。
ヴィンテージカー、特に「Porsche」好きの間で知らない人はいないであろうこの通称“ナナサン・カレラ”は、グループ4GT規定のホモロゲーションモデルとして開発され、わずか1,580台しか生産されてない。2.7リッターフラット6エンジンは、210馬力を発生し、重量900kgの車体には十分すぎるほどのパワーを発揮する。
この車を販売する「Mecum Auctions(メカム・オークション)」によると、Walkerは、2011年に放送された米TVショー「The Tonight Show(ザ・トゥナイト・ショウ)」で、この911カレラRS2.7を購入したエピソードを披露しているという。Walkerはこの車がいかに素晴らしいかを終始興奮気味に語っており、彼がこの特別なポルシェに特に熱狂していたことは間違いない、と言葉が添えられている。
実際、この“ナナサン・カレラ”はよく手入れされており、オドメーターは93,774km、ウィンドウとヘッドライトリングにクロームトリムを追加したツーリングパッケージが装着されている。その他、スチール製ボディパネルとウィンドウの薄型化、グラスファイバー製リアデッキ、ダックテールスポイラーなどの軽量化、フックス製リム、クラシックイエローのレトロなカラーリングなど、正統なモディフィケーションが施されている。
詳細については、Mecum Auctionsのウエブサイトに掲載されているが、この車は8月18〜20日(現地時間)にかけて出品されることになっており、Walkerの所有権がついていることから、このマシンは100万ドル(約1億3000万円)かそれ以上の値がつくと予想されている。