米 Dodge のマッスルカー Charger の EV コンセプト Daytona SRT “Banshee” を初公開
コンピューター・プログラムにより作成された耳をつんざくような“排気音”を発することが出来る
米自動車メーカー「Dodge(ダッジ)」は、2023年がガソリンエンジンのCharger(チャージャー)とChallenger(チャレンジャー)の最後の年になるという発表で世界中の愛好家を騒がせたが、このほど代替車の計画を明らかにし、伝説のアメリカン・マッスルカーを完全電動化した新型コンセプトカー、Charger Daytona SRT “Banshee(チャージャー・デイトナ SRT バンシー)”を初めて公式に公開した。このEVスポーツカーは、800Vの電気全輪駆動システムを搭載し、実現すれば「Dodge」のこれまでのどの製品よりも高いレベルの性能を発揮する。
“電動”Chargerの特徴として、変速時のジャーク感に似たスムーズな切り替えを実現する“eRupt”トランスミッション、素早いパワーアップを可能にする“Push to Pass”ボタン、空力効率を高める新型リアウィングなどが挙げられる。さらに、パノラミックガラスルーフ、軽量バケットシート、大型センタースクリーンなど、モダンなインテリアが特徴となっている。
しかしこのSRT “banshee”に関して最も話題になっているのが、完全電動でありながら「Dodge」製ガソリンエンジン車のトップグレード“Hellcat(ヘルキャット)”と同レベルの爆音を発するとされる“Fratzonic Chambered Exhaust”というシステムで、コンピューター・プログラムにより作成された最大126デシベルという耳をつんざくような“排気音”を、車両後部に設置されたアンプとチューニングチャンバーで発することが出来るという。
「Dodge」のCEO、Tim Kuniskis(ティム・クニスキス)は、将来のビジョンについて「顧客は早晩、燃焼式モデルを望まなくなる」と説明し「マッスルカーは、エモーショナルなデザイン、究極のパフォーマンス、魅力的なドライビング体験を提供することで、この業界において依然として非常に重要かつ永続的な地位を維持していける」と述べている。更に「Charger Daytona SRT “Banshee”は、サーキットを走るだけでなく、1/4マイル(0−400m)を途方もないスピードで走ることができます。そしてDodgeの方向性を示すだけでなく、その過程でアメリカン・マッスルを再定義するものです」と答えている。
上記画像で「Dodge」Charger Daytona SRT “Banshee”コンセプトのファーストルックをご覧いただけるが、すべてが計画通りに進めば、2024年までにEVバージョンのChargerが道路に登場することになるようだ。また、下記の同社公式『YouTube』チャンネルにて発表会の模様もアップされているので、マッスルカーの将来が気になる方は是非ご覧頂きたい。