Bugatti が新型ロードスター W16 MISTRAL を発表
最大出力1600ps 最大トルク163kgmを引き出し最高速420km/hという途方もない性能を発揮する16気筒の最終系
8月17日に速報としてフランスの高級自動車メーカー「Bugatti(ブガッティ)」が送り出す新型スーパーカーのティザーをこちらで紹介したが、ついにその姿が露わになった。正式名称はW16 MISTRAL(ミストラル)。これは「Bugatti」から10年ぶりに登場する新しいロードスターとなる。
前回お伝えしたとおり、「Bugatti」は2021年末にクロアチアのEV企業「Rimac Automobili(リマック・アウトモビリ」と合併して「Bugatti-Rimac(ブガッティ-リマック)」となったわけだが、そのような経緯から今回の新型車ではEVの「Bugatti」が出るかも、と期待されていた。しかし現れたのはW16(16気筒)の最終系ガソリンエンジンというわけである。しかしそのスペックは驚愕に値するもので、8リッターの排気量に4機のターボで武装したエンジンは、最大出力1600ps、最大トルク163kgmを引き出し、最高速420km/hという途方もない性能を発揮する、まさに究極のハイパーカーだ。
「Bugatti-Rimac」のCEOであるMate Rimac(マテ・リマック)は、「Bugattiの伝説的なW16エンジンの最後のロードゴーイングモデルとして、我々はロードスターを作らなければならないと考えていました」と、プロジェクトの背景にあるストーリーを深く掘り下げている。そして「Bugattiは、これまで生産された車両の40%以上がオープントップであり、今日に至るまで世界中で愛されるパフォーマンス・アイコンとして長い系譜を確立しています。W16 MISTRALの導入は、このレガシーを引き継ぐものであり、私たちの象徴的なエンジンの力強い性能を体験したいというお客様からの強い要望に応えるものです」とし、W16 MISTRALが100年以上にわたるオープントップの伝説に触発され、「Bugatti」ロードスターの物語を次のチャプターに導くものになるという。
W16 MISTRALは99台の限定生産となり、500万ユーロ(約6億8,200万円)のプライスタグが付けられているが、既にそのすべてが予約済みと言われている。詳細については「Bugatti」のウェブサイトをご覧いただきたい。