英国 Aston Martin がスーパーレアな DBR22 を発表
過去にインスパイアされ未来を形作るオープンコックピットのV12ハイパーカー
1950年代のDBR1やDB3Sから、現代のVantage Speedster(ヴァンテージ スピードスター)まで、人気の高いオープンカーを生み出してきたイギリスの高級車ブランド「Aston Martin(アストンマーティン)」。今回その希少性をさらに高めた限定生産の新型モデル DBR22が登場する。
米カリフォルニアで開催中の「Monterey Car Week(モンテレー・カー・ウィーク)」で初めてイメージ画像が公開されたDBR22は、同社が提供する完全なるビスポークで独自のスポーツカーを創り出すサービス “Q by Aston Martin”の10周年を記念したモデルで、ワンオフのVictor、Limit-to-24 Vulcan、そしてさらに希少なVantage V600を手がけた製造部門で作られる。この新型車は109年の歴史において「Aston Martin」が世に送り出したマシンの中でも最も希少な1台になるだろうと言われており、“Q by Aston Martin”の顧客のなかでも選ばれた者だけが手に入れられるようだ。
DBR22は「Aston Martin」のオープンコックピットの伝統を受け継ぎ、新しいテクノロジーとデザインコンセプトに支えられたオープンエアの2シーター・ハイパーカー。特に、ボディパネルの数を最小限に抑えることで、流麗でありながら筋肉質な外観を保ち、コーチビルドの哲学を応用して細部まで丁寧に設計されている。新開発のカーボンファイバー製グリルや、馬蹄形のベンチレーションを備えたロングノーズ・ボンネットなど、ドライバーのキャビンに視線が集まるようにデザインされ、その後ろに伸びる2つの空力スクープは、リアエンドに溶け込むように配置されている。さらに、DBR22専用として新たにデザインされた14本スポークの21インチホイール、そして“Q by Aston Martin”が開発した、このクルマにしかない特別なカラーリングがこの特別車の存在感を際立たせている。
最高出力715ps、最大トルク753Nmを発生する5.2リッター・V12ツインターボエンジンは、2シーター後輪駆動の車を時速100kmまで3.4秒で到達させ、最高時速318kmの世界に連れ出すのに十分な性能を持つ。軽量化のために3Dプリントで作られたアルミニウム製のリアサブフレームが採用、キャビン内にもカーボンファイバーが多用されるが、インテリアのデザインは「Aston Martin」の伝統に基づきシックかつ豪華に仕立てられている。
「Aston Martin」DBR22は8月21日(現地時間)に米カリフォルニアで開催される「Pebble Beach Concours d’Elegance(ペブルビーチ・コンクール・デレガンス)」で実車を初公開する予定だ。こちらの模様は日本時間の8月22日(月)5:00から公式サイトにてライブ配信予定であり、DBR22以外にも歴史的価値のある豪華絢爛な自動車の饗宴をご覧いただけるので、気になる方は自身のカレンダーのスケジュールにメモを入れておこう。