米国企業の CEO は一般労働者の平均年収と比べて324倍も稼いでいたことが明らかに
米「Amazon」CEOが受け取った役員報酬の総額は同社で働く一般労働者平均年収の6,474倍とも
米国最大の労働組合連合「AFL-CIO」が7月18日(現地時間)に発表したレポートによれば、2021年のアメリカ企業の最高経営責任者(CEO)の役員報酬の平均は、一般労働者の平均年収の324倍に達するという。
このショッキングな数値は「AFL-CIO」が2018年に同指標の追跡を開始して以来で最大となり、2020年の299倍からさらに上昇。企業のトップと労働者の間の賃金の格差は、近年ますます拡大を続けているということが明らかになった。2021年に最も多額の報酬を得たCEOは、米国のオンラインオンライン旅行代理店、「Expeida(エクスペディア)」のPeter Kern(ピーター・カーン)で2億9620万ドル(約401億円)。2位以降を見てみると、「Amazon(アマゾン)」のAndrew R.Jassy(アンディ・R・ジャシー)の2億1270万ドル(291億円)、「Intel(インテル)」のPatrick Paul Gelsinger(パトリック・ポール・ゲルジンガー)の1億7860万ドル(約246億円)、そして企業向けサービスマネジメントクラウドを運営する「Service Now(サービスナウ)」のBill McDarmotto(ビル・マクダーモット)の1億6580万ドル(約229億円)、そしてご存じ「Apple(アップル)」のTim Cook(ティム・クック)の9870万ドル(約136億円)の順だった。
ちなみに、2位のAndrew R.Jassyが2021年に「Amazon」から受け取った役員報酬の総額は、同社で働く一般労働者の平均年収の6,474倍で、この比率はほかのどの企業のCEOよりも高いという。何度も繰り返し言われていることだが、金持ちはますます金持ちになり、残りの平民はますます貧乏になるという図式が現れていると言えるだろう……。