Richard Mille の新作が世界最薄時計の称号を獲得
厚さわずか1.75mmのダイアルには「Ferrari」の“跳ね馬”が刻印される







スイスの高級ウォッチブランド〈Richard Mille(リシャール ミル)〉が、文字盤からケースバックまでわずか1.75mmという世界で最も薄い腕時計をローンチした。これまでの最も薄い時計の記録を保持していた〈BVLGARI(ブルガリ)〉 Octo Finnissimo Ultra(オクト フィニッシモ ウルトラ)よりも0.05mm(3%弱)薄くなっている。これは技術力がもたらした勝利であり、これまで以上に時計のメカニズムに潜む技術力こそがが美しさを左右することを示した新しいアプローチの証となる。
そして注目して頂きたいのが、ダイアルに印された“跳ね馬”だ。〈Richard Mille〉と「Ferrari(フェラーリ)」は完璧を求める共通の思いから、2021年に長期的なパートナーシップ契約を結び、このコラボレーションを祝福する意味で、今回発表されたモデルに“RM UP-01 Ferrari(フェラーリ)”というダブルネームを冠して発表したというわけだ。
〈BVLGARI〉や極薄時計のパイオニアである〈PIAGET(ピアジェ)〉のものとは異なり、〈Richard Mille〉の新作はケースバックにムーブメントを内蔵するのではなく、独立したムーブメントを使用している。4Hzの手巻きムーブメントは厚さわずか1.18mm、重さ2.82gmで、史上最も薄い機械式ムーブメントの称号を獲得したことになる。ムーブメントの地板とブリッジはグレード5のチタン製で、世界最薄のサイズにもかかわらず、シングルバレルとファインゲージ・メインスプリングにより、72時間(±10%)のパワーリザーブを実現。また、厚さわずか0.2mmの2枚のサファイアガラスが時刻表示と調整機構を覆い、1気圧(10m)防水を実現している。
150本限定という“RM UP-01 Ferrari”の詳細については、こちらのサイトにて確認できる。そして気になるお値段であるが、188万8000ドル(約2億5千万円)ほどと予想されているが、腕に付けるだけでも気を使いそうだ。