モルディブに建設中の水上都市が2024年に入居開始予定
ラグーンに設置される街は温暖化による海面上昇にも対応
オランダの建築事務所「Waterstudio(ウォータースタジオ)」と「Dutch Docklands(ダッチ・ドックランズ)」がモルディブの首都マレ近郊で共同開発中の新たな水上都市に関して、CGによる初期のイメージ描画を公開した。
両者による共同プロジェクトである“The Maldives Floating City(ザ・モルディブ・フローティング・シティ、通称MFC)”は、海面上昇の影響を受けやすいモルディブ政府の協力のもと、現在建設が進められている。「NASA(アメリカ航空宇宙局)」の報告によると、2050年までにモルディブの80%近くが水没し、人が住めなくなる可能性があると言われている。
“MFC”は、200ヘクタールのラグーンに約5,000個のモジュール式ユニットをつなぎ合わせ、その間を運河が流れる構造になっている。サンゴに見られる効率的なパターンに着想を得たこの浮体構造には、住居、ホテル、レストラン、学校、ブティック、マリーナが含まれている。モルディブのライフスタイルを取り入れつつ、持続可能性を追求する一環として、島内では自転車と騒音の出ないスクーターのみが許可されるという。また、島の下にはサンゴ礁の土手が設置され、天然の防波堤として機能するとのこと。
“The Maldives Floating City”の入居募集は2024年初頭に開始し、施設の完成は2027年の予定だ。詳しく知りたい方はこちらをチェックしておこう。