渋谷区神南の高架下に描かれていた Invader 作の『鉄腕アトム』が撤去される
約1億6,500万円の価値を誇る作品が10年近くの月日を経て姿を消す
フランスのストリートアーティスト Invader(インベーダー)の手掛けた東京・渋谷のストリートアートが、突然撤去されたとして大きな話題を呼んでいる。
2014年に初めて登場してから約10年もの間、渋谷区神南の高架下でその存在を守り続けてきた『鉄腕アトム』の壁画。1970年代から1980年代にかけて一世を風靡した8ビットテレビゲームのピクセルアートに倣ったInvaderらしい作風が特徴の本作は、渋谷を練り歩いた経験のある方なら一度は目にしたことがあるはずだ。2019年に同じ題・図柄の作品が「Sotheby’s(サザビーズ)」にて出品された際は、122万ドル(約1億6,500万円)の高額で落札されたこともあるなど、その価値は折り紙付きであったわけだが、6月中旬に突如としてその姿を消し、『Twitter』上で大きな話題となった。
『J-CAST ニュース』によると、当該箇所を管轄する渋谷区の「環境整備課きれいなまちづくり係」の担当者は6月17日(金)未明に絵を撤去したのは事実であると認めたものの、撤去理由や処理方法、作者を把握していたかどうかに関しては答えなかったという。なお、2019年にゆりかもめ・日の出駅付近の防潮扉で発見されたBanksy(バンクシー)のものと思しき作品は、すぐさま保全され、東京都庁で公開されたことでも知られている。