Airbnb が宿泊先でのパーティの開催を全世界で永久に禁止へ
2020年8月以降の一時的なパーティ禁止措置を正式にコミュニティポリシーに追加
民泊サービス「Airbnb(エアビーアンドビー)」は6月28日(現地時間)、同社が仲介する世界中の宿泊施設でのパーティーやイベントの開催を永久に禁止すると発表した。
「Airbnb」では、以前から民泊や宿泊施設を借りたゲストがホームパーティーやイベントを開催し、騒音や破損などで民泊のホストおよび近隣住民からの苦情が後を絶たなかったという。さらに2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響を受け、同年8月20日付で世界中の「Airbnb」リスティングにおけるパーティおよびイベントの全面禁止を発表。この時の決定では宿泊の最大収容人数を16名に制限し、パーティやイベントの開催も通知があるまで無期限で禁止するとしていた。この禁止規則によってパーティーに関する報告は前年比で44%減少し、施設の提供者から好意的な評価を得ていた。しかし、2021年には6600人を超えるゲストがこの規則に違反し、その全員が「Airbnb」からアカウントの停止処分を受けることに。同社はホストに対し、それぞれ最大100万ドル(約1億3,660万円)の損害保証と責任保険も提供している。
今回公開された公式声明によると、「時が経つにつれて、パーティの禁止措置は公衆衛生対策以上のものになりました。私たちはホストとその隣人の方々をサポートするための基盤となるコミュニティポリシーに、正式にパーティーやイベントの開催禁止を追記します」と記載されている。なお、改定後の新たなコミュニティポリシーは、今後数カ月のうちに発効する予定だ。