Porsche がヘリテージデザイン第2弾となる新型 911 Sport Classic を発表
伝説のダックテールスポイラーを復活させた限定モデル
ドイツの高級車ブランド「Porsche(ポルシェ)」が、新型 911 Sport Classicを発表した。911 Sport Classicはヘリテージデザイン戦略から発表した4つのコレクターズアイテムのうちの第2弾で、「Porsche Exclusive Manufaktur(ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥール)」による合計1,250台の限定モデルだ。
2009年に発表された直前の997ベースの911 Sport Classicと同様、このモデルの外観は、オリジナルの911(1964年〜1973年)、特に1972年の911 Carrera RS 2.7にインスパイアされている。象徴的なワイドボディは911 Turboモデルだけのもので、伝説の“ダックテール” Carrera RS 2.7スタイルの固定リアスポイラーとダブルバブルルーフ、そしてボンネット、ルーフ、リアスポイラーに描かれたライトスポーツグレーのツインストライプによって、新型 911 Sport Classicの個性をより際立たせている。さらにモデルの専用塗装は、初期のPorsche 356のファッショングレー塗装にインスピレーションを得ており、「Porsche」のチーフデザイナー Michael Mauer(マイケル・マウアー)は「新型 911 Sport Classicは、スポーツグレーメタリックの塗装を採用した最初の車種です」と語っている。
このスポーツグレーメタリックの他に、ソリッドブラック、アゲートグレーメタリック、ゲンチアンブルーメタリックも用意されるとのことで、インテリアでは、ドアパネルとシートセンターにペピタを象徴する千鳥格子のパターンが施され、ブラック/クラシックコニャックの2トーンのセミアニリンレザーが外装色とのエレガントなコントラストを演出。パワートレインは水平対向6気筒3.7Lツインターボエンジンで、405kW(550PS)の後輪駆動。7速マニュアルギアボックスとの組み合わせで、新型 911 Sport Classicは現在入手可能なマニュアルの911の中で最もパワフルな存在となる。さらに、ギアボックスにはオートブリップ機能があり、シフトダウン時にはエンジン回転数を自動で補正。標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、このモデル専用にカスタマイズされ、よりエモーショナルなサウンドを体験することができるとのこと。
911 Sport Classicは現在、注文可能となっており、価格は27万2,714ユーロから。7月以降、ヨーロッパの「Porsche」センターからデリバリーが開始され、追加市場も順次登場する予定としている。それに加え「Porsche Design」は、コレクターズエディションの車両を購入したドライバーのみが入手できる高品質なクロノグラフを制作。この時計は、新しい911 Sport Classicのデザインの数々のディテールをシームレスに取り込んだものとなっている。その他詳しくについてはこちらで確認しよう。