FARFETCH がフランチェスコ・ラガッツィに訊く Palm Angels 2022年春夏コレクション
『FARFETCH』が保有する「New Guards Group」傘下ブランドへのインタビュー特集第1弾








世界中のラグジュアリーファッションを取り揃えるマーケットプレイス『FARFETCH(ファーフェッチ)』。同社が保有する「New Guards Group(ニューガーズ グループ)」は、〈Off-White™️(オフホワイト)〉をはじめ、〈AMBUSH®︎(アンブッシュ)〉〈Heron Preston(ヘロン プレストン)〉〈Marcelo Burlon County of Milan(マルセロ ブロン カウンティ オブ ミラン)〉など数々の人気ブランドを傘下に抱える。このたび『FARFETCH』は、そんな「New Guards Group」傘下のブランドに焦点を当て、それぞれ異なるアプローチでインタビューを敢行。『HYPEBEAST』では、その魅力を3度にわたってお届けする。
記念すべき第1弾を飾るのは、 Francesco Ragazzi(フランチェスコ・ラガッツィ)がクリエイティブ・ディレクターを務める〈Palm Angels(パーム・エンジェルス)〉。 現在は〈Moncler(モンクレール)〉のアートディレクターとしても活躍するFrancescoだが、もとはフォトグラファーとして地位を築いてきたことをご存知だろうか。〈Palm Angles〉は、Francescoがかつてアメリカ・ロサンゼルスのヴェニスビーチを訪れた際、パームツリーに囲まれたスケートパークでプレイを楽しむスケーターたちに魅せられ、約2年間に渡って彼らを捉え続けた写真集『Palm Angles』をニューヨークの名門出版社「Rizzoli」から出版したことで、2015年にファッションブランドとして始動したというルーツを持つ。
アメリカの文化やサブカルチャーに、イタリアらしいサルトリアル(仕立て服)のコードへの理解、素材に対するこだわり、自己表現としての服という考え方を融合させた、上品さとストリートマナーを兼ね備えたスタイルが特徴の本ブランドから、2022年春夏シーズンの最新コレクションが到着。ブランドのルーツであるカリフォルニアのスケーターとサーフカルチャーに着想を得て、ヤシの木や美しいサンセットを想起させるディテールを取り入れたアイテムが多数揃う今季のコレクション。そのローンチに当たり、『FARFETCH』は、Francescoにインタビューを敢行。以下の内容を一読し、コレクションのさらなる詳細が気になる方は、こちらをぜひチェックしてみてほしい。
FARFETCH:今季のコレクションについて、そのビジョンやインスピレーション源を教えてください。
コレクション名 “sun of a beach(ビーチの太陽)”にある通り、ビーチで過ごす時間に着想していて、その場でしか得ることのできない、開放的で自由な感覚をテーマとしています。
コレクションの制作にあたり、どういったアイディアやコンセプトを取り入れましたか?
先ほどお伝えしたように、例えばバケーションなどといった自分自身を解放する瞬間、特に、夏にビーチを訪れて思うがままに過ごす感覚をテーマにしています。肩の力を抜きつつも、どこかドレスアップしているという感覚を表現したいと思いました。
コレクションの中で、特に注目すべきディテールはありますか?
名前とロゴのモチーフにもなっているヤシの木は、眩しい日差し、爽やかな風が吹くビーチ、そして自由な空気に象徴されるカリフォルニアのライフスタイルを表しています。既成概念にとらわれない、開放的で自由気ままな日差しが降り注ぐ海辺の暮らしをイメージしています。
コレクションの中でも、特に気に入っているアイテムを教えてください。
若干ソフトな色味に抑えたトロピカルカラーのニットは、このシーズンらしいカラーパレットで個人的に気に入っています。
今季のコレクション制作に当たり、仕事およびプライベートで大きく影響を受けたものはありますか?
旅をすることは、常に私にとって最大のインスピレーション源になってきました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって気軽に旅行できない今現在も、過去に訪れた地やその時に感じた思いを制作の糧にしています。