ウィル・スミスが第94回アカデミー賞授賞式でクリス・ロックを平手打ち
抜毛症の妻ジェイダ・ピンケット・スミスをジョークのネタにされ激怒
3月27日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスの『Dolby Theatre(ドルビー・シアター)』にて開催された「第94回アカデミー賞」。映画『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したWill Smith(ウィル・スミス)が、プレゼンターを務めたコメディアンのChris Rock(クリス・ロック)を壇上で平手打ちしたことで大きな話題を呼んだ。
授賞式には、本作の製作総指揮を務めたWillの妻であるJada Pinkett Smith(ジェイダ・ピンケット・スミス)も登壇しており、彼の主演男優賞の他、作品賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞にノミネートされるものの、その段階では受賞を逃していた。そんな中、RockがJadaのヘアスタイルについて「Jada、『G.I.ジェーン』の続編が待ちきれないよ」と茶化したことにより、Willはステージ上のRockに向かって勢いよく駆け寄り、会場に大きな音が鳴り響くほど彼の頬を強く殴りつけた。
その後もWillは「妻の名前を口にするな」と放送禁止用語を交えながらも繰り返し、会場は一気にシリアスな雰囲気に。しかし、主演男優賞の受賞スピーチで「アカデミー賞に謝りたい。他の候補者全員に謝りたい」と述べ、涙で目を潤ませながら「芸術は人生を模倣する。Richard Williams(リチャード・ウィリアムズ)をみんながあの父親は頭がおかしいと言ったのと同じで、今の自分もそう見えているんだろう。でも、愛は人にとんでもない狂った真似をさせる」と心の内を明かした。
なお、1997年公開の映画『G.I.ジェーン』はアメリカ海軍情報局に所属する女性大尉が髪を刈って坊主頭に変え、男たちと共に訓練に励むといった内容の作品。Jadaは2018年頃から抜毛症に悩んで頭髪を短く刈っていたことを過去に公表しており、Rockは2016年の授賞式でもアジア人差別発言で問題視されていた。