Harley-Davidson が YEEZY の元デザイナーをスカウトしアパレルラインを再始動
元〈Nike〉および〈YEEZY〉で活躍した人材を擁してアパレルラインを本格的にリローンチ

アメリカを代表するモーターサイクルカンパニー「Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)」が、〈Nike(ナイキ)〉および〈YEEZY(イージー)〉で重要な役割を担っていた人材をスカウトし、同社のアパレル部門を本格的に再始動することを発表した。
「Harley-Davidson」といえば、アイコニックなロゴが有名であり、それらのグラフィックを用いたレザージャケットやTシャツなどのアイテムは、古着市場において以前から世界的に人気を博している。同社がアパレル部門を本格的にリローンチさせるのは、ブランドを幅広い世代の人々にアピールし、その価値をより一層高めていくためといった狙いがあるようだ。
今回の発表によると、「Harley-Davidson」は〈Nike〉の元幹部であるErica Bullardを同社のアパレル&ライセンシング部門のシニア・ヴァイス・プレジデント(SVP)に、Kanye West(カニエ・ウェスト)改めYe(イェ)が主宰する〈YEEZY〉の元デザイナーであるLouise Goldin(ルイーズ・ゴールディン)をクリエイティブディレクターに採用。Bullardは〈Nike〉で25年以上勤務し、近年は同社のニューヨークおよび米東部地区担当ヴァイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーを務めていたという経歴の持ち主。彼女は今回の発表について「Harley-Davidsonほど象徴的なブランドは他にありません。このブランドは信頼性や冒険心、自己表現といったユニークな精神に支えられています。今後アパレルを通じてブランドを拡大し、世界中の新規および既存のカスタマーを我々のコミュニティーに招待することにとても興奮しています」と語った。
一方のGoldinは、英国の名門ファッションスクール Central Saint Martins(セントラル・セント・マーチンズ)の修士課程を卒業後に自身の名を冠したブランドを設立。その後Yeが主宰する〈YEEZY〉にデザイナーとして2011〜2018年まで在籍し、ブランドの発展に貢献してきた。彼女は今回の人事により、「Harley-Davidson」のクリエイティブディレクターとしてニューヨークとミルウォーキーに新設されたスタジオとデザインチームを率いることになる。Goldinは今回の発表に際し、以下のようなコメントを公開した。「Harley-Davidsonのデザイン言語と、デザイナーである私自身のDNAには深いつながりがあると感じています。Harley-Davidsonの象徴的な伝統とブランドの美学の中心にあるエンジニアリングや機能性、クラフトマンシップ、そして魂のユニークな組み合わせにとてもインスピレーションを受けています。私の目標は、その精神と目的を将来にわたって作品に反映し、ブランドを前進させることです」
「Harley-Davidson」の新たなアパレルラインの詳細は現時点では明らかになっていないが、今後の展開に期待しよう。