サッカー日本代表の大善戦とスタジアムでのファンの清掃が称賛を浴びたW杯
立つ鳥跡を濁さず
「FIFAワールドカップ カタール 2022」の決勝トーナメントでクロアチアと対戦したサッカー日本代表は、延長にも連れ込んでお互い得点を奪えないままPKでの最終決着となり 1-3でクロアチアに敗れ、2002年、2010年、2018年と同じくベスト16という結果に終わった。
“新しい景色を”との意気込みで臨んだW杯で準々決勝に進むことは出来なかったが、森保一監督は試合後、「プレッシャーに負けたわけではない。相手のGKが素晴らしいセーブを見せた。日本代表選手は勇気をもって120分戦ってくれた」とし、「16強の壁は破れず、新しい景色は見ることはできなかったと言われるかもしれないが、ドイツ、スペインというW杯優勝国に勝てるという“新しい景色”への道筋は選手が見せてくれた」と述べた。
世界的フォトエージェンシー『Getty Images(ゲッティ・イメージズ)』が公開した画像には、クロアチアとの死闘の後に片付けられた日本代表チーム控室の様子が捉えられている。そこには試合後とは思えないような整然となった部屋のテーブルに折り鶴が置かれ、アラビア語と日本語で“ありがとう! Samurai Blue Japan”という手紙が添えられている。
海外メディアもW杯での日本の活躍を好意的に報じている。米のニュースチャンネル 『CNN』は「日本代表チームはドラマと議論と礼儀をもたらした一方で、日本のファンもまた、2022年のカタールで良い雰囲気を作り出すために、その一翼を担っていた。ワールドカップで自分たちのチームのプレーの後、日本代表チームはロッカールームを綺麗に片付けて後にし、そしてサポーターはスタンドのゴミを協力して片付けた。世界のサッカーファンからあなたへ。Arigatou gozaimasu!」と報じた。また、「FIFAワールドカップ カタール 2022」の公式『Twitter』でも“An absolute class act(正に品格のある行動)”とツイートしている。
Even after being knocked out of the #FIFAWorldCup, Japan fans stayed behind to clean up rubbish left in the stadium 🇯🇵
An absolute class act 👏 pic.twitter.com/KhTpBhw5X2— FIFA World Cup (@world_cup__2022) December 5, 2022