世界で最も物価の高い都市トップ 10 の2022年版が発表される
シンガポールとニューヨークが同率で並んで今年のトップ
イギリスの定期刊行物『Economist(エコノミスト)』の調査部門である「Economist Interigence Unit(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット、以下EIU)」は、世界172都市の相対的な費用を追跡する“世界の生活コスト”のレポートを発表した。
今年のトップはニューヨークとシンガポールが同率で並んでトップ。ニューヨークは昨年の6位から上昇し、史上初めて世界で最も物価の高い都市となった。昨年1位だったテルアビブは3位に転落し、チューリッヒはヨーロッパで最も物価の高い都市に選ばれた。今年の指数によると、ロシアのウクライナ戦争の影響やコロナ感染症の流行が続いていることなどから、全世界の平均生活費は8.1%上昇している。
「EIU」の世界生活費調査を担当するUpasana Dutt(ウパサナ・ダット)氏はメディア発表の中で「ウクライナ戦争、欧米の対ロシア制裁、中国のコロナ感染症ゼロ政策はサプライチェーンの問題を引き起こし、金利上昇や為替レートの変動と相まって世界中で生活費の危機を招いています。今年の指数では、調査対象となった172都市の平均物価上昇率がデジタルデータのある20年間で最も高く、その影響がはっきりと見て取れる。都市部でのガソリン価格の上昇は昨年と同様特に強く、食品、光熱費、家庭用品はすべて都市居住者にとって割高になっています」と述べている。
「EIU」は172都市で200点の商品と、それに付随するサービスを含めた400項目の価格帯を分析している。このEIUのリストは、高級品を含む高価格帯と一般的な低価格帯の両方の製品を考慮し、またニューヨークの物価を基準にしているため、ドルに対して強い通貨が上位にランクインすることになる。
トップ10の全リストは以下のとおり。ちなみに2021年のトップ10もその下に表示したのでご参考までに。
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Worldwide Cost of Living 2021
Worldwide Cost of Living 2022
1. ニューヨーク(米国)、シンガポール(シンガポール)
3. テルアビブ (イスラエル)
4. 香港(中国)、ロサンゼルス(米国)
6. チューリッヒ(スイス)
7. ジュネーブ(スイス)
8. サンフランシスコ(米国)
9. パリ(フランス)
10. コペンハーゲン(デンマーク)
1. テルアビブ (イスラエル)
2. パリ (フランス)
3. シンガポール (シンガポール)
4. チューリッヒ (スイス)
5. 香港 (中国)
6. ニューヨーク (米国)
7. ジュネーブ (スイス)
8. コペンハーゲン(デンマーク)
9. ロサンゼルス (米国)
10. 大阪 (日本)