リオネル・メッシ率いるアルゼンチンがクロアチアに圧勝で決勝進出
メッシとモドリッチのバロンドール対決はメッシに軍配

「FIFAワールドカップ カタール 2022」の準決勝1試合目が12月13日(現地時間)に行われた。バロンドール最多受賞7回のLionel Messi(リオネル・メッシ)率いるアルゼンチンと2018年にバロンドールを受賞しているLuka Modrić(ルカ・モドリッチ)が司令塔のクロアチアという好カードで、共に決勝進出をかけて鎬を削った。
前半はクロアチアがボールをコントロールし、ややスローな展開で進むが32分過ぎに流れが変わる。Enzo Fernández(エンソ・フェルナンデス)がハーフウェーライン付近でボールを拾うと、ディフェンスラインの裏へスルーパスが通る。抜け出したJulián Álvarez(フリアン・アルバレス)が相手GKのDominik Livaković(ドミニコ・リバコビッチ)をかわし浮き球でゴールを狙う。直後に両者の体がもつれ倒されたことでPKを獲得。キッカーはMessiが務め、強烈な左足シュートを右上に放ちゴール。アルゼンチンが1-0とクロアチアをリードした。
その後も間髪いれずにアルゼンチンの攻撃は続く。前半39分、クロアチアのコーナーキックをしのいでクリアしたこぼれ球はクロアチアが拾ったかに見えたが、ここでMessiが左足でボールを触ったことでパスが繋がり、拾ったÁlvarezがハーフウェーライン付近から一気にボールを運ぶ。そのままペナルティエリア内に進入し相手DF2人に阻まれようとするものの、ボールはÁlvarezの足元に戻りそのまま右足で放ったシュートがGKの左を通り抜ける。ボールはネットを揺らし、アルゼンチンが2−0としてそのまま前半は終了。
後半に入ってもボールポゼッション率が高いのはクロアチアだが攻めきれない展開。後半24分、Messiが右サイドにドリブルで突破し、相手DFとせめぎ合いながらゴール前まで進入すると角度のないところから折り返しパス。これをÁlvarezが決め3―0とリードを広げた。
果敢に攻めるクロアチアだが後半36分にModrićが交代となりベンチに下がる。しかしその後もアルゼンチンのゴールを破ることが出来ず90分の戦いは終了。3−0というアルゼンチンの完全勝利で幕を閉じた。
Messiは試合後のインタビューで「今日の勝利はこれまでチームを信じ、応援してくれるサポーターを信じた結果です。そして私を支えてくれる大切な家族に感謝している」と述べた。
決勝の相手は12月14日(現地時間)に行われる準決勝2試合目、フランスvsモロッコの勝者となる。もしアルゼンチンが金のW杯トロフィーを取ることが出来れば、Diego Maradona(ディエゴ・マラドーナ)が出場した1986年大会で優勝して以来36年ぶりとなる。