Eastbay が事業を終了
一時代の終焉
スポーツ衣料の老舗リテーラー『Eastbay(イーストベイ)』が、2023年に事業を終了することが明らかとなった。1980年に設立された同社は、インターネット登場以前にカタログ冊子によって〈Nike(ナイキ)〉〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉〈adidas(アディダス)〉といったブランドのプロダクトを販売してきた(近年は1990年代のカタログのスクショが『Instagram(インスタグラム)』にしばしば投稿されているので、ご存知の方も少なくないだろう)。
親会社である「Foot Locker(フットロッカー)」は、今回の経営判断は「全国の顧客により効率的かつ効果的にサービスを提供するため、流通プロセスの最適化に努めた結果」とコメント。2010年代のeコマースの激化により『Eastbay』のカタログ冊子スタイルは時代遅れとなった。フィジカルからデジタルへ移行することでビジネスを継続してきたが、競合の多いスニーカー業界において、その覇権争いに敗れた形か。これによって、『Eastbay』に在籍する160人の従業員は1月30日に解雇され、残り50人の従業員は2023年4月30日(現地時間)まで働くこととなる。