2022年の BEST コラボレーション 10選
記事内では“あなたが選ぶ今年のベストコラボ”の投票も実施

先日、今年を代表するBESTスニーカー特集をお届けしたが、本稿では2022年における10のBESTコラボレーションを選出。
今年もいわゆるメゾン x ストリートの流れは健在だったが、いまだ記憶に新しい〈Marc Jacobs(マーク・ジェイコブス)〉x〈doublet(ダブレット)〉、アメリカの国民的シリアル Reese’s Puffs(リージーズ・パフズ)x〈AMBUSH®︎(アンブッシュ®︎)〉、Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)x「IKEA(イケア)」、『グランツーリスモ7』x〈DIOR(ディオール)〉、読売ジャイアンツ x〈Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)〉、「Interscope Records(インタースコープ レコーズ)」x〈fragment design(フラグメント デザイン)〉などなどなどなど、話題性/意外性に富んだ(飛んだ)コラボが多数生み出された1年だった。
例年に比べて、ビッグコラボレーションの仕掛け元は偏ってしまった(?)感もあるが、記事の最後では“あなたが選ぶ今年のベストコラボ”の投票も実施しているので、是非とも参加してみてほしい。
THE NORTH FACE x KAWS
The North Face
2022年が幕を開けて間も無く発表された〈THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)〉とKAWS(カウズ)による“The North Face XX KAWS”。総柄パターンもしくはシンプルな単一カラーが採用された本コレクションでは、1996 Retro Nuptse Jacket(1996 レトロ ヌプシジャケット)を筆頭に、フリース、フーディ、Tシャツ、カバーオール、手袋、ビーニーまでフルボリュームで展開。これらのアイテム全てに、コレクション名にも使用されているKAWSのシグネチャー “XX”がさりげなくあしらわれ、ファン垂涎のコラボレーションに。
Supreme
ヒップホップクルー A$AP Mob(エイサップモブ)の中心メンバーでファッションアイコンとして知られるA$AP Nast(エイサップ・ナスト)がいち早く着用したことでも注目を浴びた〈Supreme(シュプリーム)〉と〈Burberry(バーバリー)〉のコラボレーション。A$AP Nastが『Instagram』にて公開したバーバリーチェック柄のデニムジャケットとパンツをはじめ、〈Burberry〉を象徴する“馬上の騎士”をモチーフとしたブランドロゴと〈Supreme〉のボックスロゴの刺繍を背面に施したトレンチコート、ボリューミーなボア襟を装飾したボンバージャケット、ホワイトのラインを備えたレザージャケットとパンツ、バーバリーチェック柄を掛け合わせたボックスロゴフーディなどのアパレルアイテムおよびアクセサリーが多数登場した。
Calvin Klein
〈Calvin Klein(カルバン・クライン)〉と〈PALACE SKATEBOARDS(パレス スケートボード)〉によるコラボコレクション “CK1 Palace”の目玉となったのは、〈PALACE SKATEBOARDS〉による定番フレグランス CK Oneの初となるアレンジ。その他、〈PALACE SKATEBOARDS〉の遊び心に満ちたグラフィックをプリントした〈Calvin Klein〉を象徴するアンダーウェア、デニム、Tシャツ、フリースに加え、両ブランドのルーツであるスケートボードカルチャーを象徴するアイテムとして、〈PALACE SKATEBOARDS〉のコラボレーター〈Vans(ヴァンズ)〉の手掛けた限定モデル Calvansもラインアップ。12月のホリデーシーズンには、メンズとレディースのアンダーウェアとCK Oneフレグランスが数量限定で再リリースされた。
Uniqlo
去る4月にリークが浮上し、大きな話題を呼んだクリエイティブディレクター Francesco Risso(フランチェスコ・リッソ)による〈UNIQLO and MARNI(ユニクロ アンド マルニ)〉。“タイムレスでアートな日常着”をテーマとした2022年春夏コレクションでは、〈MARNI〉の代名詞である独特の色使いと、特別に描き下ろされたポップで温かみのあるグラフィックを大胆にプリントした〈UNIQLO〉のLife Wearが数多く並んだ。本コラボレーションは、5月にリリースされた第1弾に続き、12月には第2弾となる冬コレクションも登場。今後も新たなコレクションのローンチが期待できそうだ。
Gucci
今年2月のミラノ・ファッションウィークにてお披露目され、一躍話題となった〈Gucci(グッチ)〉と〈adidas(アディダス)〉によるクロスオーバーでは、それぞれのヘリテージとモチーフを見事に融合。モヘアまたはシルク素材に、フェイクファーやスタッズ付きレザー、チュール、レースなどのディテールを合わせることで、ルネサンス期の王室スタイルを感じさせる革新的な仕上がりに。なお、2015年1月から〈Gucci〉クリエイティブ・ディレクターに就任し、デビューコレクションでブランドイメージを刷新させたAlessandro Michele(アレッサンドロ・ミケーレ)は11月23日(現地時間)、同職を退任し、ブランドを離れることを正式に発表している。
Photo: Shoji Uchida
“Trinity For Chitose Abe of sacai”と題されたコレクションでは、〈Cartier〉を象徴するTrinity Ring(トリニティ リング)に対する両者それぞれのビジョンを融合した6つの限定モデルが登場。7月の発売に合わせて公開されたキャンペーン映像には、宇多田ヒカルが出演を果たしたことでも印象深い。この映像のディレクションは、椎名林檎や藤井風のMVも手掛ける児玉裕一が担当。阿部氏のビジョン “安心と裏切りのバランス”をテーマに、クラシックで普遍的なTrinityのDNA(=安心)を保ちつつも、一度解体して新たなものに再構築する(=裏切り)という絶秒なバランスを表現している。さらに、同月末には、ローンチを記念して宇多田ヒカルをサプライズゲストに迎えたシークレットライブも開催。
Verdy
「北京2022オリンピック」に始まり、「THE MATCH 2022」での那須川天心対武尊戦、ボクシング元世界5階級制覇王者 Floyd Mayweather(フロイド・メイウェザー)と朝倉未来による「RIZIN」のエキシビジョンマッチと、さまざまなスポーツの祭典によって日本中が熱狂の渦に巻き込まれた2022年。中でも、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」のスペイン戦で繰り出された、三笘薫と田中碧による華麗なアシストとゴールは、サッカーファンのみならず、数多くの国民に勇気と感動を与えたことだろう。そんなスポーツシーン x ファッションシーンを象徴するのが、四方八方からラブコールが絶えない日本人グラフィックアーティスト VERDY(ヴェルディ)とフランス1部の強豪フットボールクラブ パリ・サンジェルマン(PSG)とのコラボレーションのはずだ。コレクションでは、お馴染みのフォントで描かれたチーム名やPSGのユニフォームを着用するVickをプリントしたTシャツ、フーディ、キャップ、バンダナ、アクセサリーがラインアップ。また、PSGがエキシビションマッチのため来日した際に開催されたポップアップショップでは、PSGの選手とVERDYによるトークショーの他、VERDYが特別に作成したグラフィックをシャツにプリントすることができるイベントも行われ、大きな注目を浴びた。
Supreme
9月には、2022年もさまざまなブランドどのチームアップを果たしてきた〈Supreme〉が、2020年秋冬シーズン以来となる〈Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)〉とのコラボコレクションを発表。アメリカの老舗モーターサイクルレザーメーカー〈VANSON(バンソン)〉に別注したレザージャケット/パンツを筆頭に、オリジナル柄を配したスーツや〈Dr. Martens(ドクターマーチン)〉とのコラボ1461、人気格闘ゲームシリーズ『鉄拳』のアートワークをフィーチャーしたアパレルアイテム、スケートボードなど、ユニークなアイテムが揃うコラボレーションに。
Gucci X Palace Skateboards
昨年ブランド創設100周年を迎えてから、数多くのコラボコレクションをドロップしてきた〈Gucci〉。10月には、これまた多彩なチームアップで話題をかっさらってきた〈PALACE SKATEBOARDS〉とのコラボコレクションが誕生。“ストリートを舞台とした異なる感性の衝突と融合”をテーマに掲げた本コラボレーションでは、〈Gucci〉のダブル“G”と〈PALACE〉の“Tri-Ferg(トライファーグ)”を組み合わせたロゴが、今回のクロスオーバー的アプローチを象徴。サッカー、ハウスミュージック、モトライディングといった現代のストリートカルチャーの多面的なアイデンティティを反映させたアイテムには、ロード、ロデオ、スケートなどのスポーツからさまざまな要素が織り込まれた。
Antosh Cimoszko
来年2月に約16年ぶりとなる単独来日公演が決定したRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のベーシスト Flea(フリー)がコレクションピースを纏って登場したことでも大きな反響を呼んだ〈STÜSSY(ステューシー)〉と〈Dries Van Noten(ドリス・ヴァン・ノッテン)〉によるコラボコレクション。〈STÜSSY〉らしいリラックスしたカリフォルニアのワードローブに、〈Dries Van Noten〉の得意とする鮮やかなプリントやパターンを組み合わせることで、ピースフルでありながらもパンキッシュなアイテムが仕上がった。
Undercover/Wtaps
Mcdonald’s/Cactus Plant Flea Market
Supreme x Burberry
Calvin Klein x PALACE SKATEBOARDS
UNIQLO x MARNI
Gucci x adidas
Cartier / 阿部千登勢
PSG x VERDY
Supreme x Yohji Yamamoto
Gucci x PALACE SKATEBOARDS
STÜSSY x Dries Van Noten
Honorable Mention:UNDERCOVER x WTAPS
Honorable Mention:McDonald’s x Cactus Plant Flea Market
Honorable Mention: UNDERCOVER x HUMAN MADE®️ “LAST ORGY 2” x VERDY
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