Ferrari が新型 Purosangue を京都で初披露
日本での価格は4,760万円で7年間の純正メンテナンス・プログラムも用意される
イタリアのスポーツカーブランド「Ferrari(フェラーリ)」は11月8日、跳ね馬の75年の歴史で初めてとなる4ドア4シーターの新型スポーツカー Purosangue(プロサングエ)を日本で初めて披露した。
世界遺産にも登録されている京都の仁和寺にてお披露目となったPurosangueは、新設計のシャシーとカーボン・ファイバー製ルーフを標準仕様として軽量化と低重心化が図られ、「Ferrari」史上最も広いキャビンを有している。エアロダイナミクスは、ボディワーク、アンダーボディ、リア・ディフューザーの効率性を可能な限り高めることを重点に開発された。そのソリューションのひとつとして、フロント・バンパーとホイールアーチ・トリムの相乗効果で、フロントタイヤを空力的に密閉する空気のカーテンを作り出すことで、横に広がる乱気流の発生を防ぐのだという。
ボディシェルは“ウェルカム・ドア”と名付けられた後部ドアを持ち、リアヒンジを採用することで乗り降りしやすく、かつ車体を可能な限りコンパクトに仕上げている。キャビンはヒーター付き電動シートを備え、大人4人がゆったりと座ることが可能に。また、トランクは「Ferrari」史上最も広く、リアシートを倒せばこれまでに無いラゲッジ・スペースが確保できる。
「Ferrari」は初期の頃から2+2モデル(フロント2席、リアに小ぶりな2席)をリリースしており、それらはビジネス上の重要な役割を果たしていた。その多くが最高のパフォーマンスと最上級の快適性との融合を目的とし、自動車メーカーとして成功のひとつの柱として開発に力を注いできた。そして「Ferrari」は75年におよぶ最先端の研究の集大成として、世界的にもユニークなモデルであるPurosangueを誕生させたわけだ。
「Ferrari」ジャパンのCEO Federico Pastorelli(フェデリコ・パストレッリ)は、「わが社が掲げる“妥協なく生まれた絶え間ない革新と、卓越した美しさの追求、純粋で誠実であり続けたいという願い”、これはつまりFerrariのレーシングDNAに繋がるものです。Ferrariのすべての車はパフォーマンスを向上させるためにデザインされています。そしてそれと同等の努力がロードカーにも注がれているのです。Ferrariは何よりもまず“スポーツカー”なのです。そしてPurosangueはプロダクトレンジにおけるスポーツカーの位置づけなのです。そして妥協のない快適性と多用途性を備えたゲームチェンジャーなのです」とマニフェストと共に本モデルに込める意気込みを述べた。
「Ferrari」ジャパンによると、同社では更なるカスタマー・サービスの充実を目指し、購入者向けに7年間の純正メンテナンス・プログラムが用意されるという。Purosangueの日本での価格は4,760万円となっており、デリバリーは2023年末の予定とアナウンスされているので、公道に登場するのはもう少し先となりそうだ。