先日発表された2022年秋の“Exquisite”コレクションにて、〈adidas(アディダス)〉とのコラボレーションが話題となった〈Gucci(グッチ)〉から、モノクロームで仕上げられたシグネチャースニーカーコレクションがリリースされた。 同コレクションでは、クラシックなスポーツシューズからインスピレーションを得たGucci Basket(グッチ バスケット)やRhyton(ライトン)、Screener(スクリーナー)の3モデルがピックアップされ、本来のカラフルなスタイルとは真逆のシンプルで洗練されたモノクロームスタイルのスニーカーを、〈Gucci〉独自のファッション哲学(多様性が生み出すオリジナルなスタイル)としてシーンに提示してみせた。
1990年代のバスケットボールシューズを思わせるスポーティーな見た目のGucci Basketは、ハイカットとローカットの両シルエットをかけ合わせたデザインに仕上げられ、ブラックとホワイトを交互に配置したカラーリングが採用されている。また、1970年代のクラシックなトレーニングウェアを彷彿とさせるScreenerは、メッシュ状に加工されたホワイトレザーとバイカラーのラバーソールなどで構成され、オーバーサイズのソールとチャンキーな構造が印象的なRhytonは、オールブラックのほかに、かかと部分を大胆に強調したブラック&ホワイトバージョンもコレクション内に登場させている。 そして、本コレクションのリリースを記念してアートとスニーカーのシーンをつなぐ『Hypebeast』は、コラムニストとして活動する新進気鋭のクリエイター Raven Smith(レイヴン・スミス)をフィーチャーし、既成概念を打ち破る〈Gucci〉の真髄を表現したキャンペーンを展開した。
今回のキャンペーンでは、堅苦しい閉鎖的な空気感が伝統として残るオークション会場に、現代アートの新時代を象徴するNavinder NanglaやElspeth Vince、Shaquille-Aaron Keithの3名が紛れ込むというストーリーが展開され、本コレクションへのオマージュとして彼らの過去作品をモノクロームでリマスター。
ファッションウィーク中にストリートでタグ付けをしたことで話題となったNanglaは、自身のアンチスピリットを体現すべくScreenerを履きこなし、パンクマインドを全面に表現した作品を制作する。そして、Nanglaの自由な作風とは対照的なVinceはRhytonを着用し、対象物をリアルに描いた具象絵画で記憶と過去、未来、そして光の関係を表現。さらに、Gucci Basketを履いたKeithは、自画像を抽象的な表現で制作し、ノスタルジックなムードを演出した。 まずは上のギャラリーから本キャペーンの全貌をチェックし、詳細に関してはブランドの公式ウェブサイト を訪れてみては。