アレッサンドロ・ミケーレが Gucci のクリエイティブ・ディレクターを退任
〈Gucci〉躍進の立役者がブランドを去ることを決断

〈Gucci(グッチ)〉の親会社の「Kering(ケリング)」は11月23日(現地時間)、クリエイティブ・ディレクターであるAlessandro Michele(アレッサンドロ・ミケーレ)が同職を退任し、ブランドを離れることを正式に発表した。後任は現在のところ未定。
Micheleは、Tom Ford(トム・フォード)がクリエイティブ・ディレクターを務めていた2002年より〈Gucci〉に参加し、アクセサリーのデザイン等を担当した。2015年1月からクリエイティブ・ディレクターに就任し、デビューコレクションでブランドイメージを刷新。キャンペーンや店舗のウィンドウ、SNSでのコミュニケーションなどを統括し、数年で〈Gucci〉の売上を3倍以上に伸ばしてブランドの発展に貢献した。Micheleは同日に「私たち一人ひとりが持つ視点の違いにより、異なる道を歩む事になる時があります。今日、私がたゆまず愛情と創造への情熱のすべてを捧げてきた会社での、20年以上にわたる並外れた旅が終わりを告げました。長い間、Gucciは私の家であり、養子縁組の家族でもありました。この大家族に、そしてGucciを見守り支えてくれたすべての人々に、心からの感謝と最大かつ心からの抱擁をおくります」との声明を発表。また、〈Gucci〉のCEOであるMarco Bizzarri(マルコ・ビッザーリ)は、今回の発表に際し以下のように語っている。「2014年末にAlessandroと出会う機会に恵まれ、以来この8年間、Gucciが成功への道を描く中で、共に密接に仕事をする喜びを感じてきました。彼の20年にわたるGucciへの貢献と、クリエイティブ・ディレクター在任中のビジョンや献身、そしてこのユニークなメゾンへの無条件の愛に感謝したいと思います」