SHoP Architects が手がけた世界一細い超高層ビルの内部が公開
25mプールや最上級のインハウスサービスなど素晴らしいアメニティが揃う住宅60戸が完成済み














以前こちらでご紹介した、高さ1,428フィートの世界で最も細い超高層ビル『Steinway Tower』と、かつてピアノ会社スタインウェイ&サンズがあった歴史的な『Steinway Hall(スタインウェイ・ホール)』との2棟からなる建物『111 West 57th Street』。その住宅楝の完成を祝い、インテリアを設計した「Studio Sofield(スタジオ・ソフィールド)」がその全貌を初めて公開した。
『Steinway Hall』は、アメリカ・ニューヨークのランドマーク『Grand Central Terminal(グランド・セントラル・ターミナル)』などを手掛けた設計事務所「Warren & Wetmore(ウォーレン&ウェットモア)」によって1925年に建設されたが、そのオリジナルの建物の精神を維持しつつ、光あふれる住居とアメニティ・スペースで完全に生まれ変わった。
開発の一環として、ニューヨークのランドマーク保存委員会の協力のもと、この新古典主義建築の歴史的デザインは丹念に復元。『111 West 57th Street』は外観にテラコッタを多用し、マンハッタンの超高層ビル黄金時代の象徴的なフォルムを想起させるデザインになっている。ガラス張りのパネルは22の輪郭を持ち、ブロンズのフィリグリー(線細工)が間近で見るとより豊かな印象を与えてくれる。
高さ約435メートルの『Steinway Tower』を設計した建築事務所「SHoP Architects」の主宰であるDana Getman(ダナ・ガットマン)は、「この建物は、未来に向けてデザインされた超高層ビルであると同時に、洗練されたディテールと堅牢なフォルムが時代を超えてニューヨークの歴史に根ざしています。このビルは光と影を利用して設計され、羽のように広がったセットバックや、光沢のあるテラコッタの曲線、質感のあるブロンズのディテールに映る太陽の光などはこの建物の特徴と言えます。そのデザインは、非常にユニークでありながら、すぐに街の一部として認識できるものです」と述べている。
『111 West 57th Street』内には、『Steinway Hall』に14戸、『Steinway Tower』内に46戸の住宅があり、合計60戸の居住空間を用意。インテリアはオリジナルのデザイン精神を尊重し、広大なランドスケープテラス、記念碑的ロビー、美術品や骨董品の設置、25mプール、最上級のインハウスサービスなど素晴らしいアメニティが揃っている。詳細が知りたい方は、こちらの公式ウェブサイトにてご確認を。