米ファッション協議会 CFDA の次期会長にトム・ブラウンが就任
3年間会長を務めたトム・フォードの後を継ぐ

「CFDA(Council of Fashion Designers of America/アメリカファッション協議会)」は、Thom Browne(トム・ブラウン)を同協会の次期会長に満場一致で選出したことを正式に発表した。就任は2023年1月1日(現地時間)から2年の任期となる。
Browneは、3年間会長を務めたTom Ford(トム・フォード)の後を継ぐ事になる。今年初めには、Steven Kolb(スティーブン・コルブ)が暫定会長を務めながら、会長を退任することが発表されていた。Browneの次期会長としての新たな役割は、ファッションの情勢が急速に変化する中で、組織の舵取りをすることだ。
Tom Fordが会長を務めている間、ファッション業界にとって切望されていた多様性、公平性、包括性をもたらす新しいプログラムの開始などが行われた。また、ブランドとのパートナーシップを先導し、何百もの機会、雇用、指導体制を提供することに貢献したと高評価で総括されている。
Browneは、今回の就任について声明で「CFDAの会長職を引き受けることになり、とても興奮しています。StevenやCFDAチームと一緒にポジティブで重要な仕事を引き継ぐことに大きな責任を感じています。また、この20年間、私を支えてくれたこの業界に恩返しをすることも大切だと感じています。今日のアメリカのデザインには、世界がリアルに見て認識し、真に評価される必要がある沢山のことが起こっており、その点からも私はアメリカ人デザイナーであることをとても誇りに思います」と発表している。
Browneは、2003年にニューヨークのウェストヴィレッジにあるオーダーメイドショップで作った5着のグレーのスーツから自身の名を冠したレーベルを立ち上げた。それ以来彼は独自の美学を発信し続け、アメリカン・テーラリングのお手本となっている。Browneはその後2005年に「CFDA」のメンバーとなり、2006年、2013年、2016年の3回、「CFDA」の“メンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー”を受賞している。