The Sex Pistols の貴重な手書きの歌詞やポスターが Sotheby’s のオークションに登場
音楽史に残るパンクムーブメントの象徴的グラフィックが集められたコレクターズアイテムを入手するチャンス
![セックス・ピストルズの貴重な手書きの歌詞やポスターがサザビーズのオークションに出現](https://image-cdn.hypb.st/https%3A%2F%2Fjp.hypebeast.com%2Ffiles%2F2022%2F10%2Fsexpistols03.jpg?cbr=1&q=90)
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イングランド出身のロックバンド、The Sex Pistols(セックス・ピストルズ)は1970年代後半のパンクムーヴメントにおける象徴的グループで、音楽やカルチャーに興味がある方なら知らない人はいないであろう。このたび英のオークションハウス『Sotheby’s(サザビーズ』で、オリジナル・アートワーク、ポスター、歌詞の原稿、小物など、ユニークで権威あるコレクションを販売し、英国で最も悪名高いバンドの驚くべきストーリーを紹介するとアナウンスされた。
The Sex Pistolsの存在には必ず登場するのがMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)とVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)だが、今回のコレクションではバンドのメンバーが所有したポスターやフライヤー、またその制作の中核を担ったグラフィックデザイナー、Jamie Reid(ジェイミー・リード)にスポットライトが当てられている。
「このムーブメントは芸術よりも大きなものだった」とマネージャーを務めたMalcolmは語ったとされるが、Jamieのデザインは、バンドが契約していたレコード会社との摩擦の原因になったと言われる“製品”を売るためのものではなく、世界に存在していた“社会に対する姿勢”を体現していたと言えるだろう。これはMalcolmやVivienne、そしてJamieをはじめNils(ニルス)とRay(レイ)Stevenson(スティーブンソン)、Helen Wellington-Lloyd(ヘレン・ウェリントン=ロイド)、そしてバンドとその初期の支援者やファンによる共同作業と芸術的な事業であった。
体制のイメージ、ユニオンジャックの旗、そして女王の公式肖像画はそれまで全く見慣れたものであったが、The Sex Pistolsのために制作されたグラフィック作品の多くはその元ネタとなった体制的規範の平凡な紋章画を強引に足元から敷物を引き剥がすような方法で提示、変更、反転して使われた。そしてそこで使われた暗号は当初解き明かされることに抵抗があったとされ、なぜならその意味は破壊的であると同時に曖昧であったからだろう。世の中がそのグラフィックの意味するギャップを理解するようになって初めて、The Sex Pistolsに関連して形成されたパンクの象徴性とグラフィック・アイデンティティが探求されるようになったわけだ。
オークションに出品されるアイテムを見てみると、予想落札価格が最も高額に設定されたのは、Johnny Rotten(ジョニー・ロットン)の手書きの“Holidays in the sun”および“No Feelings”などの歌詞が書かれた1977年のノートの紙。15,000〜20,000ポンド(約240万〜320万円)と見込まれている。それ以外にもJamie Reidがデザインし、Sid Vicious(シド・ビシャス)が所有した“God Save The queen”のプロモーション用ポスターや、Sidがノートに手書きで記した“Kamikaze Pilots”の歌詞の予想落札価格は共に4,000〜6,000ポンド(約64万〜97万円)、Malcolm McLarenの手書きのステートメントも4,000〜6,000ポンド(約64万〜97万円)などとなっているが、当時のフライヤーやプレスキットなどは最低落札価格無し、予想落札価格100〜200ポンド(約1万6000円〜3万2,000円)とお買い得の出品物も散見される。
『Sotheby’s』は今回のオークションを開催するにあたり、以下の声明を出している。「The Sex Pistolsは、辛辣な歌詞、切迫したリフ、挑発的なビジュアルイメージ、若々しい気取った態度、そして素晴らしい衣装のユニークな組み合わせで、UKパンクムーブメントに火をつけました。私たちのコレクションでは、The Sex Pistolsを通して、パンクのアイデンティティと倫理観の創造の本質を、その中核をなす視覚的イメージと態度の具体的な意味を解き明かすことによって検証することを目指した。これらは、社会的・文化的な正統性への挑戦として、今日でも大きな力を持つ共同作業のマトリックスの中で、メディアと姿勢を重ね合わせ、コラージュすることによって生み出されたものである。The Sex Pistolsは単なるバンドではなく、“PUNK”がいかに音楽だけでなく、社会に影響を与え、社会を変えてきたかを示唆しています。私たちのコレクションは、音楽とグラフィックデザインの世界がどのように融合し、永続的な力を持つ芸術を生み出したかを示しています」
『Sotheby’s』 The Sex Pistols:The Stolper-Wilson Collectionは10月10日の14:00(現地時間)から始まり、21日に締め切られる。是非とも自身のコレクションに加えたいと思われる方は、公式ウェブサイトでオークションの取引方法を確認し、音楽史に残るコレクターズアイテムを入手してみてはいかがだろう。