Tesla が2022年第3四半期に36万5,000台超を生産し過去最高の納車台数を記録
第2四半期の数字から増加したものの納車台数はまだアナリストの予想より低いとされる

米EVメーカーの「Tesla(テスラ)」は、7月1日から9月30日(現地時間)の間に36万5,923台の電気自動車を製造に成功し、また34万3,830台を納品したと発表した。これは「Tesla」がこれまでのどの四半期においても最も多くの車を納車したことになるが、多くのアナリストは「Tesla」が35万9,162台を納車すると予想しており、期待には僅かながら及ばないものであった。
「Tesla」の全体的な生産台数は、23万7,823台を生産した2021年第3四半期から約54%増加したことになる。しかし同社は声明で、「当社の生産台数が増え続ける中、物流のピークとなるこの週に車両輸送能力を確保し、妥当なコストで輸送することは、ますます困難になってきています」とネガティブな局面があることも同時に述べている。
「Tesla」のCEO Elon Musk(イーロン・マスク)は『Twitter』で、上海ギガファクトリーの立地により、各四半期末に納車が大幅に増加するとツイートしていた。Muskのツイートでは、ギガファクトリーが四半期前半に生産した自動車は通常、ヨーロッパなどに送られ、四半期後半になると工場の所在地に近い中国に納品されることが示されている。
同社は、3月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で上海ギガファクトリーの作業を一時中断せざるを得なかったため、前四半期は25万8,580台しか生産できず、この生産停止により同社は保有するビットコインの75%を現金化することになった。しかし同工場は現在フル稼働しており、その他ベルリンとテキサスに新設した工場によって、「Tesla」は今後も増産を続けるだろうと予想されている。