Kanye West がジョージ・フロイドの死因は“薬物乱用”だと主張して炎上
フロイドの遺族はKanyeに対し法的措置を検討中
10月3日(現地時間)にフランス・パリで行われた〈YEEZY(イージー)〉Season 9のショーで“WHITE LIVES MATTER”の文字が描かれたTシャツを着用して以来、世界中から批判を受け続けているKanye West(カニエ・ウェスト)改めYe(イェ)。炎上続きの彼は最近アメリカの人気ポッドキャスト番組『Drink Champs』に出演し、そこでの発言がまたもや物議を醸しているようだ。
Yeは同番組内で、2020年5月にアメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで警察による暴行の末に命を落としたGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)について言及。YeはFloydの直接的な死因は、フェンタニル(麻酔用鎮痛剤)の過剰摂取によるものだという独自の見解を述べた。この発言を受けて、SNS上では多くのユーザーからYeに対する非難が殺到。人権派弁護士のLee Merritt(リー・メリット)は、「死者を中傷することはできないが、George Floydの遺族は彼の死因に関するKanyeの虚偽の発言に対して、訴訟を検討しています」とツイートした。
While one cannot defame the dead, the family of #GeorgeFloyd is considering suit for Kanye’s false statements about the manner of his death.
Claiming Floyd died from fentanyl not the brutality established criminally and civilly undermines & diminishes the Floyd family’s fight.— Lee Merritt (@MerrittForTexas) October 16, 2022
Floydは白人警察官に9分近く膝を首に押し付けられたために亡くなっており、死因は刑事および民事裁判でも立証済み。犯人の警官は、Floyd殺害の罪で22年6カ月の禁固刑が言い渡されている。なお、Floydの体内からはフェンタニルが検出されているものの、検視官によるとそれは致命的とみなされるほどの量ではなかったという。また、心臓専門医のJonathan Rich(ジョナサン・リッチ)は、Floydの死因は一次的な心疾患でも薬物の過剰摂取でもないと医学的に高い精度で断言できる、と裁判で証言している。