Chopard がスカルをモチーフにしたリストウォッチをメキシコで発表
メキシコで行われる有名な“死者の日”の祭典やメメント・モリ芸術をテーマに制作
スイスの高級時計メーカー〈Chopard(ショパール)〉は、メキシコ・シティで毎年開催されるラテンアメリカで最も重要な時計見本市『Salón Internacional Alta Relojería(国際高級時計見本市)』にて、3つのスペシャルエディション・ウォッチを発表した。メキシコで行われる有名な“死者の日”の祭典は、祭りを盛り上げる有名なカラベラ(人間の頭蓋骨の表現)を含むメメント・モリ芸術で有名だが、最近〈Chopard〉ではこのテーマを繰り返し取り上げており、去年に続いてこのモチーフの新作を披露した。
〈Chopard〉の象徴的な時計 L.U.C Full Strike(L.U.C フル・ストライク)をベースに作られたこの“Día de los Muertos”モデルは1点のみのスペシャル・エディションで、ホワイトゴールドの文字盤にカラベラが描かれ、42.5mmの18Kホワイトゴールドのケース、ベゼル、リューズ、クラスプにブラックのディテールを手彫りし、スカル、ギター、花、スケルトンなどの“the iconography of the calavera(カラベラの図像)”で覆われているのが特徴だ。
またこのエディションに搭載されているL.U.Cキャリバー08.01-L ミニッツ・リピーター・ムーブメントは、“サファイア・ゴング”と呼ばれる黒く塗られたハンマーがゴングを叩く時のサファイア独自の音色がケースから聞こえるとされ、ムーブメントの美観に卓越した機能を加えている。この時計はカーフスキンのストラップに装着され、50万4,000ユーロ(約7,523万円)という価格で販売される予定。
次に、エシカルな18Kローズゴールドの40mmケースのL.U.C QUATTRO SPIRIT 25 TIMEFORART EDITION(L.U.C クワトロ スピリット 25 タイムフォーアート エディション)もユニークなタイムピースで、今年12月に米ニューヨークで行われる『TimeForArt(タイムフォーアート)』オークションのために製作されたものだ。手彫りのホワイトダイヤル・スカルモチーフの文字盤をシルバーで薄くコーティングして酸化させ、デザインを際立たせている。文字盤の制作に4週間を要し、スカルの口の中にはジャンピング・アワー(時を示す小文字盤を1時間に1コマずつ表示する機構)が表示され、1本の針が分針として表示される。また、手巻きムーブメント L.U.C 98.06-Lは4つの主ゼンマイを搭載し、8日間のパワーリザーブを実現してる。
そしてカラフルなL.U.C SKULL ONE CALAVERA POP ART(L.U.C スカルワン カラベラ ポップアート)は〈Chopard〉が手掛けるL.U.C SKULL ONEシリーズの3作目で、年に一度の祭りのシンボルであるメキシコのカラベラをポップアート風にアレンジし、文字盤に配したモデルとなる。ビーズブラスト仕上げのブラックDLCステンレススチール製40mmケースは厚さわずか7.2mmで、職人の手仕上げによるツインバレルL.U.C 96.53-L 自動巻きムーブメントを搭載し、58時間のパワーリザーブを備えている。こちらは25ピース限定で、11,700ユーロ(約174万円)となっている。
オークションに出品される18KローズゴールドのL.U.C QUATTRO SPIRIT 25 TIMEFORART EDITION以外は、販売の詳細などはアナウンスされていない。もっとも、これらは時計というよりも“アートピース”という解釈で作られたものなので、興味のある方は〈Chopard〉に直接問い合わせするしかなさそうだ。