廃坑から引き出された1880年代の Levi’s が約1,300万円で落札される
落札したのはサンディエゴに住む23歳の若手デニムトレーダー
アメリカ西部・ニューメキシコ州のアズテックという小さな町の郊外にあるDurango Vintage Festivus(デュランゴ・ヴィンテージ・フェスティヴス)で開催されたオークションで、廃坑で発見された1880年代のヴィンテージ〈Levi’s(リーバイス)〉が登場し、なんと87,400ドル(約1,300万円)という破格の値段が付けられた。落札価格は76,000ドルだったが、バイヤーズ・プレミアムを加えて、このジーンズの総額は87,400ドルになった。
このジーンズは本物のゴールドラッシュ時代の鉱夫が履いていたもので、数年前にデニムの歴史家Michael Harris(マイケル・ハリス)によってアメリカ西部の廃坑で発見され、“聖なるヴィンテージ・デニム”とも言われている。ウエスト38インチ、レングス32というサイズで、ウエストバンドのサスペンダーボタン、セルビッチデニム、〈Levi’s〉のバッジ、シングルバックポケット、そして脚部には元の持ち主がキャンドルの光の下で作業していた時に付いたと思われるワックスといった特徴的が見られる。
落札したのはサンディエゴに住む23歳の若手デニムトレーダー Kyle Hautner(カイル・ハウトナー)と、ヴィンテージデニム・マーケットに精通しているZip Stevenson(ジップ・スティーブンソン)。落札額の90%をKyleが出し、残りの10%は彼の買い手探しをいつも手伝ってくれるZipが出したという。
Kyleは取材に対し「まだちょっと戸惑っていて、購入した自分に驚いているだけだ」と語ったとされ、Zipは「オークションが始まるまで、一緒にジーンズを買う予定はなかったんだ。今思えば正気の沙汰じゃないね」と感想を述べたという。
このオークションでの落札までの様子が『YouTube』上にアップされているので、気になる方は以下の映像で確認してみよう。