Travis Scott の Coachella 復帰を求める嘆願書に集まった署名の大半が不正だと発覚
その多くが二重署名や偽の署名であったことが調査によって明らかに

昨年11月にアメリカ・ヒューストンの『NRG Park(NRG パーク)』で開催された音楽フェス「Astroworld Festival(アストロワールド フェスティバル)」において、観客を煽り10人の死者と300人以上の負傷者を輩出する悲劇が起こり、今後のアーティスト活動に暗雲が立ち込めているTravis Scott(トラヴィス・スコット)。先述の事件の翌月には、Travisがヘッドライナーとしてブッキングされていた世界最大規模の音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival(コーチェラ)」のラインアップから彼を外すように要求する嘆願書が、オンライン署名サイト『Change.org』にて立ち上げられた。この嘆願書には63,000人以上の署名が集まり、彼はラインアップから外される事態に発展。このことを受けて先日、Travisのファンの1人が彼を2023年の同フェスに再びブッキングするよう主催者に求める嘆願書を『Change.org』にてスタート。本嘆願書には開始からわずか3日間で70,000人以上の署名が集まったが、これらがほとんど捏造されたものであることが明らかになった。
今回の嘆願書は、Travisが来年の同フェスのヘッドライナーを務めるか、もしくは今年出演予定のKanye West(カニエ・ウェスト)改めYe(イェ)のステージにゲスト出演することを認めるよう求めるもの。報道によると、『Change.org』の該当ページにはキャンペーンスタートから3日後に70,000人以上の署名が集まったことが表示されていたが、その翌日には5,000人未満に減少していたという。これは『Change.org』を管理するエンジニアが調べたところ、署名の大半が不正なものであることが発覚したため、二重署名や偽の署名を全て削除したとのこと。なお、現在該当のページはアクセスできない状態になっており、それが『Change.org』によって削除されたのか否かは定かでない。