Nike が2022年最もリセール価値の高いブランドに
〈Rolex〉や〈Chrome Hearts〉などの人気も継続

ラグジュアリーアイテムの委託販売サイト『The RealReal』が、先日“2022 Luxury Consignment Report(2022年版 高級品委託販売レポート)”を発表。本レポートによると、現状では〈Nike(ナイキ)〉の製品が最もリセール価値が高いことが明らかになった。
“2022 Luxury Consignment Report”は、2020年と2021年の1月から11月にかけてのリセール市場の動向を比較し、現在注目されているブランドのリストや、さまざまな世代がこの市場に参加していることが調査によって示されている。レポートでは、サイレント・ジェネレーション(1927〜1945年生まれ)からベビーブーマー(戦後〜1964年生まれ)、ジェネレーションX(1965〜1979年生まれ)、ジェネレーションY(ミレニアルズ:1980〜1994年生まれ)、ジェネレーションZ(1995〜2009年生まれ)までの5世代にわたってリセール市場の利用者が増加していることが明らかに。世代によって利用目的が異なっており、ジェネレーションZはより多くの欲しいものを手に入れるため、ジェネレーションYは自分のワードローブに再投資するためなど、多岐に渡っていることは興味深い。また、ジェネレーションYが“ジェンダーフルイド(Gender fluid)”なアイテムを展開しているブランドのリセール価値を上昇させたことも明らかになっており、その分野におけるデザインが増加傾向に。具体的な例として、〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)〉のウィメンズ用のバッグを購入する男性は62%増、〈Balenciaga(バレンシアガ)〉のメンズアイテムを購入する女性は69%増、メンズスーツを購入する女性が27%増えたことが挙げられている。
アクセサリーの分野では、ヴィンテージ・ジュエリーウォッチの価値が引き続き上昇。特に〈Rolex(ロレックス)〉のヴィンテージウォッチは、最大で元の価格の298%ものプライスで販売されている。全体的を通して最もリセール価値が上昇したブランドとして報告されているのは、〈Nike〉を筆頭に〈Rolex〉〈Bottega Veneta〉〈Chrome Hearts(クロムハーツ)〉〈Hermès(エルメス)〉。特に〈Nike〉は32%増と他を圧倒しており、〈Hermès〉も13%増と健闘した。『The RealReal』のメンズ部門のシニアディレクターであるMayank Hajelaは、この結果について以下のような見解を示している。「新しいDunkスタイルのリリースや、Off-White™やSacaiといったブランドとの継続的なコラボレーションにより、Nikeは世代を超えて支持されています。しかし、利益を得るためにスニーカーを転売しているのは、主に知識のあるミレニアルズです」。
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