ドウェイン・ウェイドが “NBA 史上最も偉大な選手は誰か?”という問題について持論を述べる
「若い世代はいつかマイケル・ジョーダンの事を忘れてしまうだろう。俺たちがカリームを忘れたように」
1946年6月6日に設立されたNBA(当時はBAA)は、2021-22年シーズンで75周年を迎えた。このことを記念し、昨年10月には同リーグ史上最も偉大な75選手を選出した“NBA75周年記念チーム”が発表されたことも大きな注目を集めた。ところで、長い歴史を持つNBAの中で、たびたびファンの間で話題になる“G.O.A.T.論争”というのをご存知だろうか?“G.O.A.T.”とは“Greatest of All Time”の略語であり、“(NBA)史上最高の選手”を表現するときに使用される。“G.O.A.T.論争”、つまり「誰がNBA史上最高の選手(G.O.A.T.)か?」という問題については、これまで数多くのファンやジャーナリスト、当事者である選手たちまでもが持論を展開してきた。先日、元NBAプレイヤーであり現在は『NBA on TNT』のパネリストとして知られるDwyane Wade(ドウェイン・ウェイド)は、ポッドキャスト番組『Armchair Expert』に出演した際に、この問題について独自の見解を述べた。
Wadeは司会者からこの“G.O.A.T.”について「Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)より相応しい選手はいると思うか?」という質問を問われたところ、彼は「いわゆる“G.O.A.T.”のリストに挙がる選手は、これから俺たちが知らない名前(の選手)になっていくだろう。ゲームは前進し続け、それらをフォローする観客もどんどん若くなっていくからだ。今は(選手も観客も)若い世代が中心になっている。俺たちがKareem Abdul-Jabbar(カリーム・アブドゥル・ジャバー)の偉大な功績を忘れてしまったように、若い世代はいずれJordanの事も忘れてしまうだろう」と語り、さらに「今後は多くの世代にとってLeBron James(レブロン・ジェームス)が“G.O.A.T.”になるだろう」と付け加えた。
しかしその後Wadeは、自分にとっての“G.O.A.T.”はMJであることを強調。彼は「俺はJordanの全盛期を体験した人間だから偏見があるけど」と前置きしつつ、「Michael Jordanは常に俺の“G.O.A.T.”だ。なぜなら彼がいたから俺はバスケットボールを始めたんだ。俺が自分のフッドから抜け出せたのは、背番号23の男がプレイしている姿を観て、自分もああなりたいと思ったからなんだ」とコメントした。
Wadeがゲスト出演した回の『Armchair Expert』は、上の動画からチェックしよう。